健康科学部が医学部医学科と合同で「デンマーク医療福祉研修」を実施しました

2019年03月27日

健康科学部看護学科と社会福祉学科では2月23日から3月3日まで医学部医学科と合同で、「デンマーク医療福祉研修」を実施しました。この研修は、国際的視野を持った専門職の育成を目指す教育の一環として毎年行っているものです。今回は、看護学科から5名、社会福祉学科から5名、医学科から9名の計19名が参加。ヴェズベックにある東海大学ヨーロッパ学術センターを拠点に医療・福祉関連施設を視察したほか、看護学科の学生は2016年8月に学術交流協定を締結したデアコネス大学看護学部を、社会福祉学科の学生はアブサロン大学社会福祉学部を訪問しました。

研修の前半は3学科が合同で医学博物館を見学し、「デンマークの福祉制度、高等教育、ワークライフバランス」「デジタル化が社会に与える影響」に関する講義を受講しました。26日と27日は学科別プログラムを実施。看護学科の学生はデアコネス大学を訪問し、それぞれの大学や両国の文化について英語で紹介し合ったほか、プライマリーケアセンターやリハビリテーション施設で保健医療や看護制度について学びました。社会福祉学科の学生は、アブサロン大学で現地の教員から同大学やデンマークの社会福祉などに関する説明を受け、日本の社会福祉について英語で発表。ランチを共にして学内を見学した後、家庭に問題のある子どもに対する福祉施策についての講義を受けました。後半は再び3学科が合同で高齢者施設や国立血清研究所のバイオバンクを見学し、最終日にはコペンハーゲン大学で現地の学生と親睦を深めました。

看護学科の堀内佑華さん(2年次生)は、「オープンキャンパスでこの研修に参加した先輩の発表を聞き、デンマークの医療福祉に興味を持ちました。政府と国民の信頼関係よって成り立つ保健医療制度に感銘を受け、意欲的に実習に取り組む学生の姿に刺激されて、学習意欲が高まりました。他学科の学生と学び合えたのも収穫です」と振り返っていました。「東海大学の海外研修航海に参加して異文化に触れる大切さを実感し、デンマークの福祉制度についても現地で学びたいと考えた」という社会福祉学科の小野真歩さん(同)は、「先進的な医療福祉施策を展開するデンマークでも、日本と同様の課題をかかえていることがわかりました。デンマークの現状を知ったことで日本の社会福祉制度についてより深く学びたいという気持ちが強くなりました」と意欲を見せていました。

指導にあたった看護学科の手島芳江講師は、「デンマークの社会福祉制度が、普遍主義のもと、『平等』『予防』『合理化』の3つの概念から成り立っていることを、講義や施設見学、現地の学生との交流を通して直に学べる貴重な機会だったと思います。日本との相違を認識しながら、看護の意義や役割について視野を広げてほしいと願っています」とコメント。社会福祉学科の渡邊祐紀講師は、「透明性の確保や公正、公平といった原則を重んじ、議論を通してよりよい施策やシステムを創造しようとするデンマーク人の姿勢を学ぶとともに、他学部との共同学習や英語での発表を通じて、お互いを認め、高めあう関係づくりを体感できたと思います。将来ソーシャルワーカーとして働くことを見据え、本研修での経験を発展させながら学びを深めてほしい」と期待を語っています。

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