看護学科の学生らが大型クルーズ船事故対応訓練に乗客役として参加しました

2019年03月28日

健康科学部看護学科の2、3年次生と医学部看護学科の1年次生らが、横浜港大黒ふ頭に着岸中の大型客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(総トン数168,666トン)と大さん橋ふ頭で3月25日に行われた、「平成30年度大型クルーズ船事故対応訓練」に参加しました。この訓練は、海上保安庁第三管区海上保安本部が大型旅客船寄港隻数の増加や2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、海難事故の際の乗客乗員の避難や救助活動に備えて、関係機関との連携強化と救助対応能力の向上を図るために実施したものです。当日は、神奈川県警察横浜水上警察署や横浜市消防局、日本赤十字社神奈川支部の職員らが訓練に臨み、本学看護学科の学生や教員、医学部付属病院の看護師32名が、他大学や専門学校の学生らとともにボランティアで乗客役を務めました。

今回の訓練は、横浜港に向けて東京湾を北上中の同船で海難事故が発生し、乗客の一部が負傷したことから、船長が総員の退船を決定したことを想定して実施されました。救命胴衣を着けた乗客役の学生たちは、乗員の誘導で右舷開口部から救命艇に乗り移り、大さん橋に上陸。「骨盤骨折」「内臓出血」といった重症者から軽症者までさまざまな患者役を担当し、海上保安官による初期トリアージ(各負傷者の状態を確認し、傷病の緊急性や重傷度を把握して治療の優先順位を決定する行為)や医療テントへの搬送、医療スタッフによる救急処置などの訓練に協力しました。

終了後には第三管区海上保安本部の宮﨑一巳本部長が講評し、「災害救助活動には関係機関の連携協力が不可欠です。皆さんの高度な救助技術を100%引き出せるよう戦略をブラッシュアップしていきますので、引き続きご協力をお願いします」とあいさつ。乗客役を務めた学生たちに対しては、「ご協力いただき感謝します。医療分野について学ぶ皆さんが、本日訓練に参加した機関の仲間となって、災害救助の現場で活躍してくれることを願っています」との言葉が送られました。

学生たちは、「海上保安官や医師、看護師、救急隊員といった方々のプロフェッショナルな対応と連携プレーを目の当たりにし、専門職の責任やコミュニケーションの大切さをあらためて実感しました」「訓練に参加したことで、救助を待つ人や患者さんの不安や怖さ、寒さなどがわかりました。今後の学習や仕事に生かしたい」などと感想を話していました。指導にあたった医学部看護学科の大山太准教授は、「大さん橋でのトリアージはもちろん、外国船から外国人のクルーの誘導で救命艇に乗り、船の揺れに耐えながら上陸や救助を待つことも、学生たちにとって貴重な経験になったと思います。医療従事者はこうした厳しい状況下でも冷静に判断し、適切に対応しなければならないことを、体験的に学ぶ機会になりました。今後もこうした訓練に積極的に協力したい」と話しています。

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