展示会「夏の竹取物語 ~佐渡調査実習報告2016~」を開催しました

文学部アジア文明学科では、10月25日から11月11日まで、展示会「夏の竹取物語 ~佐渡調査実習報告2016~」(アジア万華鏡・第331回文学部知のコスモス)を湘南キャンパス3号館の文学部展示室で開催しました。この展示は、新潟県・佐渡島で2010年から取り組んできた「廃校プロジェクト in 佐渡」を発展させた「生活文化フォーラム」による今年度の夏季調査実習のうち、東海大学班の活動を紹介したものです。

展示会では学生たちが、民俗学者・宮本常一の残した写真の分析や旧二見小学校で開かれた「子ども夏学校」への参加、子どもたちの”音作り”をサポートしたDay Camp、3年目となる稲鯨祭りの映像化事業、今年からはじめた竹プロジェクトの活動成果について写真を中心に紹介。竹プロジェクトの一環で作成した竹を使った楽器や灯り、ツタ植物の葛から作製した糸を使って布を織るために自作した機織り機の現物なども展示しました。

学生たちは同プロジェクトについて、「将来教育関係の仕事につきたいと思っており、夏学校の企画に携わりました。同じ子どもでも、神奈川県と佐渡の子どもではコミュニケーションの取り方が少し違ったり、信頼関係の大切さを学んだりとさまざまな発見がありました」「活動には他大学の学生も多く参加しており、共同生活を通じて学生同士の考え方の違いなど多くの気づきがありました。佐渡の人たちは皆暖かく接してくれたので、また会いたいと思うなど人と出会う喜びを感じる機会にもなりました」「葛からの布を織る活動を担当しましたが、思うように作業が進まず先人の知恵の偉大さを実感する機会になりました」と感想を語っています。

なお1月23日(月)から27日(金)には、小田急線・東海大学前駅南口の東海大学サテライトオフィスでも活動の成果を報告する展示会を開催します。学生たちは、「私たちの活動を多くの方に知ってもらいたい。また、展示を見ていただいた方々の中から、竹や葛などの昔の使い方も学べれば」と話しています。