文学部文明学科の大平秀一教授の活動が文化庁の委託事業「エクアドルの博物館復興支援に係るシンポジウム等実施委託業務」に採択されました

2018年07月04日

文学部文明学科の大平秀一教授が、国際交流基金、文化遺産国際協力コンソーシアム等と協力し合いながらエクアドルで実施してきた「2016エクアドル地震」による文化財・文化遺産の被害状況の調査実績が認められ、文化庁の委託事業「エクアドルの博物館復興支援に係るシンポジウム等実施委託業務」にこのほど、東海大学が採択されました。2016年4月に発生した地震で甚大な被害を受けた同国海岸部では、多くの文化財・文化遺産にも影響が及びました。大平教授は同年9月、被害概況の把握と国際支援・協力の可能性を模索することを目的に、被害のあった現地博物館を対象とした調査を実施し、情報・問題点の共有化を国内外で図ってきました。本事業はそうした実績を持つ大平教授の総括のもと、国立民族学博物館副館長の関雄二氏ら計6名の有識者で組織し、過去に震災などの自然災害を経験してきた日本の経験を生かし、2018年で外交関係樹立100周年を迎えるエクアドルの被災博物館の復興に貢献する事業として進められます。

8月にはエクアドルの首都キトで、現地の被災博物館職員や専門家を招き、国際シンポジウム「文化遺産とは何か:エクアドルと日本の自然災害を通して考える」(仮題)を開催します。このシンポジウムでは、文化財・文化遺産の意味を再確認しながら、日本の取り組みと対処の実例を示し、被害への迅速な対処・対応の障壁となった組織・専門家間の連携不足をめぐる問題について討論し、エクアドルにおける被災博物館の復興の推進や、組織的な防災対策・危機管理を巡る施策構築の契機とします。また、11月には文化財の保存・修復、展示活動等に携わるエクアドル人の専門家4名を日本に招聘し、国際シンポジウム「『2016エクアドル地震』による被災文化財支援を考える:日本の経験を通して」(仮題)を東京で開催する計画です。本シンポジウムの前後には、震災による被災経験のある宮城県、新潟県、熊本県の博物館等を巡るほか、日本の文化財・文化遺産の保存・活用の諸相を考察するために京都府・奈良県で、研修を組み込んだエクスカーションが行われる予定です。

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