学生有志8名が子ども向けの「南伊豆エコツアー」を企画・運営しました

海洋学部環境社会学科の学生有志8名が10月17、18日に子ども向けの「南伊豆エコツアー」を企画・運営しました。春セメスターに開講した「海の環境教育実習」の授業内で企画されたもので、5月には現地でのフィールドワークを実施。南伊豆町在住の海洋学部OBでネイチャーガイドの堀直也さんに協力を仰ぎ、地元の漁業者や林業業者と打ち合わせを重ねながら、ツアープランを練り上げてきました。当日は清水キャンパスに隣接する付属小学校の児童22名が参加し、ツリークライミングやビーチコーミング海岸ゴミ調査を通して、人と自然とのかかわりを学びました。

初日は南伊豆の逢ヶ浜で磯観察をしたあと、いしい林業を訪れ、地域の林業が抱える獣害問題などについてのセミナーを受講。さらに、ツリークライミングや落ち葉を使ったしおりづくりを体験しました。2日目は、普段は市場へ出荷しないアイゴやブダイなどの未利用魚を地元で漁師を営む大野さんから譲り受け、あら汁作りに挑戦。初めて魚をさばく児童も多く、最初は「気持ち悪い」と話しながらも、徐々に上達し、出来上がったあら汁を飲んで、「おいしい」と言って何度もおかわりをする子も。その姿に味付けをした民宿の女将さんや大野さんも笑顔を見せていました。

学生代表を務めた小松原正志さん(4年次生)は、「子どもたちを楽しませるだけでなく、教育的要素や予算との折り合いをつけるのが難しかった。地域の方々の協力もあって、充実したプログラムになりました」と話し、指導に当たった仁木将人准教授は、「学生にとっては地域と連携してツアーを運営し、多くのことを学ぶ機会になりました。児童たちには環境問題に目を向けるきっかけになり、さらに地域の方々には学生のプランを通して、あらためて南伊豆の魅力を考える機会になったのではないかと思います。三者三様に利点のある素晴らしいプランになりました」と評価していました。

なお当日の様子は、付属小学校のホームページでも紹介されています。

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