東海大学看護研究会が「第8回学術集会」を開催しました

2018年10月04日

東海大学看護研究会が9月23日に伊勢原キャンパスで、「第8回学術集会」を開催しました。本研究会は、学校法人東海大学の看護教育機関である健康科学部(現・医学部)看護学科、医療技術短期大学と、卒業生の多くが勤務する医学部付属4病院(付属病院、東京病院、大磯病院、八王子病院)、看護師キャリア支援センターの教員や看護職者が、連携の促進と学園全体の看護の質向上を図るために創設し、毎年学術集会を開いています。今回は付属病院看護部が事務局を務め、「『未来につなぐ、社会とつながる、人をつなげる看護~遺伝看護の先駆けとしての役割~』」をテーマに研究発表や基調講演、シンポジウムを実施。山田清志学長や今井裕副学長(医療健康担当)、医療短大の灰田宗孝学長、沓澤智子健康科学部長ら多数を来賓に迎え、同研究会の会員や近隣の医療機関の看護師ら310名が参加しました。

はじめに、大会長を務めた付属病院の横田弘子看護部長が、「遺伝子情報を利用した医療は、あらゆる診療科に広がっています。2017年から遺伝看護専門看護師の第1号でもある2名が付属病院で活動を開始し、今年度は本病院が『がんゲノム医療連携病院』に指定されました。この学術集会を、遺伝医療と看護について皆で考える機会にしていただきたいと思います」とあいさつ。来賓を代表して登壇した山田学長は、「看護師は東海大学が目指す“人々や社会のQOL向上”に重要な役割を果たしています。ぜひ活発に議論してください」と語りました。

前半は、研究会会員が口演で6テーマ、示説(ポスター)で5テーマについて研究成果を発表し、活発な質疑応答や意見交換を行いました。休憩をはさんで、付属病院遺伝子診療科で遺伝疾患の治療や遺伝子検査の相談に携わっている医学部医学科の和泉俊一郎教授(専門診療学系産婦人科学)が、「遺伝医療と看護」と題して基調講演。遺伝学の基礎やゲノム情報を用いた近未来の医療(オーダーメイド医療)などについて説明し、「遺伝情報を活用する医療は、病気に対する身体的、精神的、社会的な影響を考慮しながら、患者さんが自分の人生にとって最適な選択をする『患者主体』の性質を持っており、看護職による支援が非常に重要」と訴えました。

「遺伝医療における看護の役割」と題したシンポジウムでは、看護学科の横山寛子教授、森屋宏美講師、付属病院の鴨川七重看護師(遺伝看護専門看護師)、神奈川県平塚保健福祉事務所秦野センターの田倉悦子保健師、多発性嚢胞腎財団日本支部代表の程内栄子氏がシンポジストとして登壇。横山教授を座長に、臨床、行政、患者、教育の視点から遺伝看護のあり方や看護職への期待、各団体や専門職の連携などについて語り、来場者も交えて意見を交わしました。

最後に、来年度の学術集会で事務局を担当する付属大磯病院の長野広敬看護部長が、「遺伝医療・看護について多角的に考える機会になりました。来年度も活発な会にしたいと思います。ご協力をよろしくお願いします」と閉会の言葉を述べました。

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