整形外科学の酒井大輔准教授らが医学部付属病院で、国内初の再生医療による腰痛症治療の治験を開始します

2019年05月07日

医学部医学科の酒井大輔准教授(外科学系整形外科学)を中心とした研究グループが、傷んだ椎間板を再生医療で修復再生する新たな治療法を開発。5月から医学部付属病院で、腰椎椎間板変性症を原因とする腰痛患者を対象とした国内初の治験を開始します。4月18日には東京・霞が関の東海大学校友会館で記者説明会を開催。酒井准教授をはじめ、同病院の渡辺雅彦病院長、治験で使用する細胞治療製品の開発者(治験依頼者)であるアメリカ・ディスクジェニックス社CEOのフラッグ・フラナガン氏、治験国内管理人である株式会社IDファーマ専務執行役員の島崎竜太郎氏が登壇し、治験の概要について説明しました。

椎間板の変性は脊椎に関するさまざまな疾患を引き起こし、腰痛の大きな原因となっています。今回治験を開始するのは、成人ドナーの椎間板由来細胞から作製した細胞治療製品「IDCT-001」を患者の損傷した椎間板に投与し、修復再生を促す治療です。同製品については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による品質や安全性に関する審査を経て、酒井准教授を治験調整医師とする医療機関6施設での共同治験計画が受理されました。医学部付属病院の治験管理委員会でも3月28日付で承認し、患者に対する安全性などを確認する治験(臨床第Ⅰ相、第Ⅱ相試験と継続観察試験)の開始が決定しました。

酒井准教授は、「椎間板障害に対しては、現在、痛みに対する対症療法のほか椎間板切除、脊椎固定術といった手術が行われていますが、いずれも根治的な治療法ではありません。これまでの研究の結果、『IDCT-001』の投与により椎間板を生物学的に修復・再生する細胞治療は、組織学的修復や椎間板高の回復結果から腰痛の改善が期待されます。腰痛に悩む患者さんが痛みから解放されて新たな人生を送れるよう、さらに努力したい」と話しています。

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