
加藤 裕幸
カトウ ヒロユキ
- 准教授
- 学位:博士(医学)
基本情報
所属
- 医学部 / 医学科
研究と関連するSDGs
研究内容
脊髄損傷に対するグルカゴン用ペプチド-1受容体作動薬の治療効果
脊髄損傷後のアポトーシスに小胞体ストレスが関与し,小胞体ストレス応答能を増強することによって再髄鞘化と麻痺の軽減が得られることをわれわれは示してきたが,臨床応用に適した薬剤が存在しなかった.糖尿病治療薬であるグルカゴン用ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬に小胞体ストレス応答能を増強する作用が報告されたのを受け,われわれは脊髄損傷の治療薬としての効果を検証する予備研究を行い,極めて高い麻痺軽減効果を認めた.そこで現在,脊髄損傷後のGLP-1受容体作動薬投与が,どのような機構によって小胞体ストレスを軽減するかを検証し,神経系細胞のアポトースや軸索の再髄鞘化を調査することによって脊髄損傷の改善効果を明らかにする研究を行っている.GLP-1受容体作動薬は臨床応用されているため安全性に問題はなく,小胞体ストレスへの影響以外にも炎症の改善や神経保護作用など脊髄損傷の治療に有利な作用が報告されており,脊髄損傷患者の麻痺を改善する効果が期待されている.

詳細情報
研究分野
- ライフサイエンス 神経科学一般
共同研究・競争的資金等の研究課題
脊髄損傷急性期におけるGLP-1受容体作動薬の有効性の検討
脊髄損傷後の二次障害を軽減するGLP-1受容体作動薬の治療効果メカニズム
脊髄損傷2次障害に対するGLP-1受容体作動薬の有効性の検討
脊髄損傷に対するグルカゴン用ペプチド-1受容体作動薬の治療効果
損傷脊髄における小胞体ストレスとインフラマソームの関連およびその傷害作用
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