
隅山 香織
スヤマ カオリ
- 准教授
- 学位:博士(医学)
基本情報
所属
- 医学部 / 医学科
- 医学研究科 / 先端医科学専攻
- 医学研究科 / 医科学専攻
研究内容
医薬分子に対する生体反応の評価
我々は、変性した脊椎椎間板においてIL-17発現が上昇し、培養細胞ではIL-17が椎間板髄核の変性や炎症反応を促進することを確認した。さらに我々がin Silico創薬により選出したIL-17阻害剤候補化合物は椎間板髄核細胞に対して変性・炎症抑制効果を有することを見出した。現在、これらの化合物の構造を最適化し、細胞や疾患モデルに対する作用を評価し、臨床応用可能な新規薬剤の開発を目指して研究を行っている。
また、主に運動器の細胞における様々な外的ストレスに対する細胞内シグナル動態や細胞活性の変化を解析し、細胞移植を含めた再生医療の基盤となる研究も進めている。

詳細情報
論文
Bag1はHSP70を介して椎間板髄核細胞を酸化ストレスから保護する
Bag1はHSP70を介して椎間板髄核細胞を酸化ストレスから保護する
椎間板髄核細胞におけるBag1と細胞内シグナル因子の酸化ストレスに対する細胞保護作用
距骨軟骨損傷と足関節靱帯の形態的特徴の関係
酸化ストレス下の椎間板髄核細胞におけるBag1と細胞内シグナル因子の相互作用の検討
椎間板髄核細胞におけるBag1と細胞ストレス応答因子の関連の評価
人工股関節置換術における外側大腿皮神経損傷の解剖学的検討 解剖献体を用いたアプローチ別の検討
ヒト変性椎間板におけるCCL20-CCR6系と炎症性サイトカインの相関解析
講演・口頭発表等
- Bag1はHSP70を介して椎間板髄核細胞を酸化ストレスから保護する
- 酸化ストレス下の椎間板髄核細胞におけるBag1と細胞内シグナル因子の相互作用の検討
- 椎間板髄核細胞におけるBag1と細胞内シグナル因子の酸化ストレスに対する細胞保護作用
- 椎間板髄核細胞におけるBag1と細胞ストレス応答因子の関連の評価
- 椎間板髄核細胞におけるBag-1の酸化ストレスに対する作用
- In Silico創薬による新規低分子IL-17A阻害剤を用いた椎間板変性治療の可能性
- 新規低分子IL-17A阻害剤による椎間板変性治療法の可能性を評価する
- 新規低分子IL-17A阻害剤を用いた椎間板変性治療法の評価
- 椎間板変性に対する新規低分子化合物を用いたIL-17A阻害療法の評価
- Effects of interleukin-17A on intervertebral disc degeneration: Interleukin-17A can be a potential therapeutic target for treating degenerative discs
- Interleukin-17A induces interleukin-6 mRNA expression and cycloxygenase-2 production in nucleus pulposus cells
- 椎間板髄核細胞におけるIL-17Aの作用の検討
- 低酸素環境下椎間板髄核細胞における概日リズム制御因子BMAL1のHIF1αに対する作用
- The role of BMAL1 and circadian rhythm related factors in hypoxic adaptation of the nucleus pulposus cells
- グリア細胞における抗酸化因子制御に対する小胞体シャペロンGRP78の関与
- 抗酸化因子グルタチオンを介した小胞体ストレス応答による脊髄損傷における細胞膜脂質過酸化の抑制
- Overexpression of GRP78 protects glial cells from cytotoxic factors in spinal cord injury
- グリア系細胞におけるGRP78の細胞膜脂質過酸化抑制効果
- グリア系細胞を用いた外傷性脊髄損傷におけるGRP78の細胞膜酸化障害抑制効果の検討
担当経験のある科目
- 人体構造学(組織学)
共同研究・競争的資金等の研究課題
椎間板変性に対する新規治療法開発へ向けたBag-1の抗酸化ストレス作用の解明
視診・触診技術修得のための質の高い膝関節疾患シミュレーションモデルの開発
脳卒中・脊髄損傷の後遺障害のリハビリテーション治療への漢方薬の応用
椎間板変性治療への応用に向けたインシリコ創薬による新規IL-17阻害剤の開発
椎間板変性におけるIL-17の役割の解析と新規IL-17活性阻害剤の探索
損傷脊髄における小胞体ストレスとインフラマソームの関連およびその傷害作用
損傷脊髄の再髄鞘形成に対するアミロライドの効果(小胞体ストレス応答能増強による)
脊髄損傷2次障害に対するG-CSF・SCF併用療法(小胞体ストレス応答の解析)
産業財産権
- IL-17A活性阻害剤およびその利用
ResearchMapへ移動します
お問い合わせ先
取材に関するお問い合わせ
学長室(広報担当)
Tel. 0463-63-4670(直通)