体育学部と大学院体育学研究科が「いつか世界を変える力になる 国際協力セミナー」を開催しました

体育学部と大学院体育学研究科が10月6日に湘南キャンパスで、「いつか世界を変える力になる 国際協力セミナー」を開催しました。独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施しているJICA青年海外協力隊の関係者から体験談を聞き、国際協力や国際交流について考えるきっかけにしてもらおうと、JICA横浜と共催しているものです。当日は、青年海外協力隊のOBでもある松浪稔教授が進行役を務め、約90名の学生が参加しました。

当日は、初めに体育学部長・体育学研究科長の内山秀一教授があいさつし、JICA横浜の佐藤綾氏が開発途上国での活動内容や応募資格といった事業概要を紹介しました。続いて、2022年から2年間、ボリビア・コチャバンバ市の野球・ソフトボール連盟に派遣され、野球を指導した竹林慎太朗氏が登壇。大学卒業後から8年間勤めた金融機関を退職して青年海外協力隊に応募した経緯を説明し、「小学生から大学生まで野球をしていましたが、スキルを社会に還元せず別のキャリアを築いているのはもったいないと感じるようになりました。スペイン語を習得し、将来的にプロ野球の球団に関わる仕事がしたいという思いもありました」と振り返りました。さらに、野球の普及活動や技術指導、日系ボリビア人の若者との出会いなど現地での経験を語り、「異文化やさまざまな価値観に触れて、自分の人生が豊かになりました。現在は派遣期間中に身に着けたスキルを生かして、プロ野球のリーグマーケティングに関する企業で勤めています。野球で日本と世界をつなげていけるよう仕事がしたい」と話していました。

松浪教授は、「スポーツを通して得てきた経験を他の人に伝えるコーチングスキルなど、体育学部の学生は、実は自分が気づいていないだけですでに海外で活躍するスキルを持っている人が多くいます。実際、毎年2、3人の学生や卒業生が青年海外協力隊に協力しています。皆さんはきっかけ、考え方一つで、海外で活躍ができる可能性を覚えておいてください」と呼びかけていました。