別科日本語研修課程50周年記念シンポジウムを開催しました

2014年11月28日

湘南キャンパスで11月8日、東海大学別科日本語研修課程50周年記念シンポジウムを開催しました。本課程は、学部進学に向けた予備教育機関として日本語と数学・物理や歴史・経済などの基礎科目を教える機関として1964年に開設。これまで3000名をこえる修了生を輩出しており、日本語学習を希望する多様な学生への教育の場として全世界から学生を受け入れています。シンポジウムは、「東海大学別科日本語研修課程の現在と未来」をテーマに行われ、教職員や学生ら約150名が参加しました。

当日はまず、宮城幸枝教授(国際教育センター)が「別科日本語研修課程50年の歩み」と題して講演しました。宮城教授は、学園の創立者・松前重義博士が別科設立にあたって掲げた「世界中の若者たちが教育を通して交流することこそが世界平和の礎である」という理念について紹介。さらに、これまで別科が取り組んできた主なトピックについて話しました。

シンポジウムでは、別科主任の斉木ゆかり教授(国際教育センター)のほか、別科修了の在学生と卒業生、本学の教員らが登壇。まずテレビ会議システムを利用して参加した本学ソウルオフィスのスタッフであるイ・ウヨン研究員(漢陽大学)と同アセアンオフィスの富田紘央助教(国際教育センター)が、別科の存在が留学希望者にとって安心感につながっていることや、学部希望者への橋渡しの機能が期待されることなどについて語りました。その後、斉木教授が、総合大学の中で日本語を学ぶことで、修了後の進路を考えられるメリットが大きい点や、学部の授業にもスムーズに適応できるようカリキュラムが組まれていることで、口頭表現や文章表現力などで日本語学校の卒業生に比べて高い能力を身につけられるといった特徴を紹介しました。

その後、修了生を代表してシャクール・ナウシャドさん(2013年修了・大学院工学研究科電気電子システム工学専攻修了・日立製作所勤務)と温君寧さん(09年修了・大学院工学研究科機械工学専攻2年次生)が、留学生から見た別科のメリットや、生活相談の場としても機能していることを紹介。IT技術を生かした教育の導入や留学生相互の情報交換の場の充実といった希望も語りました。さらに、アブドラ・アルモーメン准教授(国際教育センター)と藤巻裕之講師(教養学部)、神崎昌郎教授(工学部)が、日本語教育だけでなく学部入学後にも精神的な面も含めたケア充実の必要性や、日常会話から専門分野の修得まで学習者の多様なニーズにあった教育プログラムやイベントの提供、別科と学部の連携強化などについて提言しました。

斉木教授は、「それぞれの立場から、さまざまな意見が出され大変有意義なイベントになりました。シンポジウムで出された意見を参考にしつつ、今後も日本語教育の充実に力を入れていきたい」と語っています。

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