湘南キャンパスの学生5名がモスクワ国立大学の研修プログラムに参加しました

湘南キャンパスでロシア語を学ぶ学生5名が8月31日から9月14日まで、本学と学術協力協定を結んでいるモスクワ国立大学のサハリン・インテンシブロシア語研修「こんにちはサハリン」に参加しました。ロシア教育・科学省の依頼に基づき、モスクワ国立大学付属ロシア語ロシア文化学院の教員が日本人学生を対象に実施しているプログラムで、毎年全国のロシア語を学ぶ学生が参加しています。本学では、文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業~ロシアとの大学間交流形成支援~」の採択を受けた「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成:主に極東地域の経済発展を目的として」の一環として、日露間の経済協力項目にもある「健康寿命の延伸」と「高いQOL(Quality Of Life)を保つ健康長寿社会」を担うライフケア人材の育成に取り組んでおり、今回は本事業の研修プログラムやセミナー等に参加した経験のある学生を含む計5名が参加しました。

期間中は、今年2月に本学と学術交流に関する基本協定を締結したサハリン国立総合大学での授業や、地元の学生や子どもたちと交流するプログラムが行われました。学生の語学力に沿って4つにレベル分けされた授業はすべてロシア語で進み、会話表現や文法を習得しました。今年3月にウラジオストクでの短期海外研修プログラムに参加している藤川茉由さん(教養学部国際学科3年次生)は、「以前ウラジオストクを訪問したことをきっかけに、ロシアについてより勉強したいと思い今回参加しました。質問を聞き取れてもロシア語での答え方が分からないなど、はじめは戸惑うことが多かったのですが、授業や交流イベントに参加するうちに、ロシア語での会話がスムーズにできるようになりました。教科書だけでは分からない、日常生活で用いる受け答えや、ロシア人が実際によく使う文法を学ぶことができました」と振り返ります。授業時間外には、マトリョーシカの絵付け体験や地元の学生とのダンスパーティー、児童館への訪問など、さまざまなイベントを通してロシアの文化に触れました。昨年度、東海大学の海外派遣留学プログラムでモスクワに留学した相馬壱成さん(文学部歴史学科西洋史専攻3年次生)は、「モスクワとサハリンでは文化や住民の雰囲気が異なり、2回目のロシアでも新しい発見がたくさんありました。また、今回は北海道とサハリン州の経済交流協定20周年を祝うセレモニーを見学する機会もあり、日露の交流に触れる貴重な経験になりました」と話しました。

ロシア語を指導する国際教育センターの近藤喜重郎講師は、「帰国した学生たちは学習レベルが向上しただけではなく、積極性が増したように感じます。外国語を習得してその国の人たちと親しくなるという経験をした学生は社会人になっても活躍の幅を広げられると思うので、この経験を糧に自分の可能性を伸ばしていってもらいたい」と語りました。

モスクワ大研修プログラム (1)_1100.jpg

モスクワ大研修プログラム (2)_525.jpg