中国仏教協会副会長、嵩山少林寺の釋永信方丈に平和戦略国際研究所の客員教授記を授与しました

2019年04月03日

東海大学では4月1日、中国仏教協会副会長、嵩山少林寺の釋永信方丈に本学平和戦略国際研究所の客員教授記を授与しました。嵩山少林寺は西暦495年に開山された禅宗寺院で、中国を代表する名刹の一つとして、歴代王朝から厚い保護を受けてきたほか、少林武術発祥の地として世界的に広く知られています。釋永信方丈は1999年にその第30代住職に就任。少林文化の興隆や寺院の経営基盤強化を進める一方、国内外の政府要人ともつながりを持つなど政治力も兼ね備えた指導者として世界的にも高く評価されています。

平和戦略国際研究所では長年にわたって中国友好国際友好連絡会と連携しており、昨年2月に釋永信方丈を招いての研究会を開催。11月には山田清志学長、吉川直人副学長が嵩山少林寺を訪問し、釋方丈と懇談しました。

授与式には、嵩山少林寺と本学の関係者約70名が列席。山田学長は、「釋永信方丈は、中国を代表する宗教家であり、世界中に仏教思想を広める活動を展開しておられます。東アジアの現状は必ずしも安定しているとはいえませんが、こうした厳しい時代にこそ、文化的な交流の必要性が高まっていると思います。本学としては今後、日中の文化交流のために尽力したいと考えています。今回の客員教授記授与が、そのよい契機となれば望外の喜びです」と語りました。続いて、釋永信方丈に山田学長が客員教授記を授与。吉川副学長から記念品が手渡されました。

続いて、釋永信方丈が「少林寺と中国禅宗文化」と題して講演しました。嵩山少林寺の歴史や自らの内面と向き合うことで悟りを開くことを目指すといった禅宗の基本的な思想、心身の鍛錬により集中力を養いつつ、仏教の思想を体現することを目指す武術に対する考えなどを紹介。また、少林文化センターを中心として世界各国で展開している少林文化普及活動についても解説しました。釋永信方丈は、「東海大学がこのような名誉を与えてくださったことは、少林文化が評価されたものだと理解しています。また同時に、少林文化が現代社会と融合したしたものとして受け入れられつつあることへの評価だと思います。少林功夫は、言葉や文化の差異をこえてひと眼で見てわかる普及活動の役目をもち、各地の文化と融合しながら広まっています。禅を通じて縁のある日本の皆さまの発展と、世界の友好親善が深まることを祈念しています」と語りました。

【釋永信方丈略歴】
少林文化の興隆を目指して少林寺武僧団による世界各地の巡業や映画産業をはじめとするエンターテインメントとの融合を推進し、寺院の商業化戦略を主導。また、少林文化の発展や世界各国との連携も推進。国内では第9回から12回まで全国人民代表大会の代表を務めました。イギリスのエリザベス女王やロシアのプーチン大統領、ローマ法王とも緊密な関係を築いています。

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