農福連携促進を目指し農産物販売と清掃活動を行いました

文理融合学部経営学科の濱田健司教授のゼミが1月7日に熊本キャンパスで、「農福連携」の促進を目指して農産物販売と清掃活動を行いました。農福連携は障がい者らが農業分野で活躍することで自信や生きがいを持って社会参画を実現する取り組みです。今回はNPO法人熊本福祉会が運営する事業所で障がい者が生産した農産物などを販売すると共に、一緒にキャンパス周辺の清掃活動に励むことで一般の方や学生、教職員に農福連携への理解を深めてもらおうと企画しました。

濱田教授のゼミではこれまで、障がい者が農業に従事する現場視察のほか、昨年11月には濱田教授が最高顧問を務める熊本県農福連携推進協議会と連携して熊本県西原村の俵山交流会館萌の里で「~北陸復興支援&農福連携推進プロジェクト~能福マルシェ×東海大学濱田ゼミ」を開催。被災地の商品や熊本県内で障がい者が生産した農産物などの販売と募金活動を行い、被災地に約30万円を寄付する取り組みを行ってきました。今回は、萌の里でのイベントに参加した学生たちがキャンパス内でも販売したいと、商品の仕入れから値付けといった準備を重ねてきました。当日は、昼休みに合わせて本キャンパス新1号館前に野菜やクリームパンなどを並べ、3年次生14名が販売を担当。予定の1時間より早く全ての商品が完売しました。訪れた教職員が農福連携や熊本福祉会について質問する姿もあり、学生が丁寧に回答していました。その後は熊本福祉会のメンバーも合流し、4グループに分かれてキャンパス周辺の清掃活動を実施。終了後には木之内均熊本キャンパス長が熊本福祉会に「感謝状」を贈り、「国や人種、障がいの有無など少しの違いを理解し合えば社会や世界は平和になります。今日の出会いをきっかけに、いつでもキャンパスを訪れてください」と語りかけました。

企画リーダーの坂口智哉さんは、「農福連携について学びたいと、農業系の短期大学から編入学して濱田教授のゼミに入りました。萌の里で売り切れた商品の仕入れ数を増やすなどマネジメントにも気を配り、講義だけでは学べない、現場での貴重な体験ができました」とコメント。ゼミ長の洲賀崎丈也さんは、「農福連携という言葉を知っているだけでなく、どんな人がどういった商品を作っているのかなど、深く理解することが今後につながると感じました。熊本福祉会の皆さんはあまり変わらない年齢なのに、社会に出ている大人であり、自分たちには見えていないたくさんのことを教えてもらいました」と成長を感じていました。濱田教授は、「経営の知識を生かして農福連携に取り組み、障がいのある人との交流を通して互いを知り、支え合うことが大切です。学生たちは相手との交渉やメールの出し方、販売までの流れなど、多くのことを学んでくれたと感じています。今後も活動を継続していきたい」と話しています。