「海洋政策」を履修する学生たちが清水港を見学しました

静岡キャンパスが開講する授業「海洋政策」を履修する学生たちが、1月15日に静岡市・清水港を見学しました。本学は2023年に、国土交通省中部地方整備局清水港湾事務所と連携・協力に関する協定を締結。持続可能で活力のある国土・地域づくりや教育・研究の推進、地域社会貢献に向けてさまざまな取り組みを展開しています。今年度の秋セメスターに開講しているこの授業では、指導に当たる仁木将人教授と共に清水港湾事務所の田中大司所長が登壇し、海洋の多様な開発・利用・保全に関する知識を清水港周辺の実例を挙げて講義しています。

今回の見学会は、授業内で紹介した内容を学生たちが自分の目で見て学び、より理解を深める機会にしようと実施したもの。履修する海洋学部や人文学部の学生約30名は、まず港内にある新興津コンテナターミナルを訪れ、清水港湾事務所の職員から港の歴史や規模、取り扱い貨物の種類について説明を受けました。その後バスでターミナル内を見学し、高さ40mのガントリークレーンをはじめとしたさまざまな設備を巡りました。

ほかにも、清水港周辺を一望できる清水マリンビルを訪問したほか、海上保安庁の協力で巡視船の内部を見学した学生たちは、「ターミナルや巡視船には普段は入れないので、貴重な経験ができました。コンテナやクレーンの大きさに驚き、身近な清水港が世界とつながっていることを実感しました」「清水港から見える富士山の景観を損なわないために、港湾付近の建物が水色で統一されているなど、地域とのつながりを大切にしている点が印象に残りました」と話していました。引率した仁木教授は、「四方を海で囲まれた日本にとって、港湾物流政策や海洋環境問題、海洋開発の重要性は日々増しています。その基礎知識を身に付ける上で、今回の見学会は非常に有意義なものになりました。学生たちのために協力してくださった清水港湾事務所と海上保安庁の皆さんに心から感謝しています」と語りました。