伊勢原キャンパスで6月14日、連続講座「平成26年度東海大学 市民健康スポーツ大学」の開講式を行いました。これは本学と伊勢原市との協定に基づく提 携事業の一つとして、市民の健康・体力増進を目的に2009年度から実施しており、今回で6回目となります。本講座は健康科学部と体育学部の教員らで構成 する「東海大学健康クラブ」が、市民を対象に運動や栄養学などについて指導するもので、教員とともに両学部の学生延べ80名がボランティアで各講座のサ ポートにあたる予定です。当日は同市の広報などで募集した市内在住の50代から70代の受講者約100名(継続受講者約50名、新規受講者約50名)が参 加しました。
開講式では体育学部の吉川政夫教授が進行を務め、東海大学健康クラブ会長の沓澤智子教授(健康科学部学部長)が、「健康クラブで学んだことをぜひ地域で広 めていただきたいと思います。ともに有意義な講座にしていきましょう」とあいさつ。続いて伊勢原市の高山松太郎市長が登壇し、「健康にはスポーツと栄養が 不可欠です。この講座で学ぶ皆さんのご協力も得ながら、伊勢原市10万人の健康意識を高めていきたい」と話しました。また、健康科学部の谷口幸一教授がこ の講座と趣旨と内容を説明し、約40名の教員が研究会の会員として運営にかかわっていること、受講経験者がOB組織を立ち上げ、運営をサポートしているこ となどを紹介しました。
開講式後には、グループに分かれて健康測定・体力測定などを実施しました。参加者からは、「2回目の参加ですが、前回は講座を通じて4キロ体重が減りまし た。今年はさらに健康を高めたいと思います」(75歳女性)、「退職を機に健康に気をつけようと参加しました。できるだけ参加して体力維持に努めたいで す」(65歳女性)、「運動不足なので参加しました。このクラブでは先生方の講義があるので、いろいろな知識を学べるのが楽しみです」(66歳男性)など の感想が聞かれました。
中心となって運営している谷口教授は、「大学の地域貢献が重要視される中、この健康クラブは着実に成果が上がっていると感じています。今後は運営する指導 教員の養成にも力をいれていきたいと思います」と語りました。また同学部の松木秀明教授は、「健康科学部では多くの学生がアシスタントとして参加してお り、地域の方々とふれあいながら実践を学べる貴重な機会となっています。今後は健康に関心のある方だけでなく、そうでない方にいかに参加していただくかも 考えていかなければと思っています」と話しています。