学生が「くまもと食・農ネットワーク」で発表しました

阿蘇キャンパスの農学部生によるチャレンジセンター「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」のリーダーを務める井上雅妃さん(応用植物科学科3年次生)が8月26日、くまもと県民交流館パレアで開催された「平成26年度くまもと食・農ネットワーク研修会」に本学の学生として初めて参加しました。この研修会は、「食」と「農」の結びつきを強めることなどを目的に、熊本県内で地産地消に関する活動に携わる市民らの団体「くまもと食・農ネットワーク」と熊本県が主催しているものです。会では、県内の大学の学生らが「食・農への取り組み」について報告。続いてパネルディスカッションも行われ、発表者らが「大学での食・農活動の可能性について」をテーマに意見を交わしました。

井上さんは、「援農で農業農村を未来へつなぐ―阿蘇援農コミュニティープロジェクト―」をテーマに、日ごろの活動などを紹介。「プロジェクトでは、農作業の手伝いを通じて農業の実情を学ぶとともに地域への貢献を目指しています。これまで、熊本県南阿蘇村や産山村などで野菜の収穫やハウスの設置といった援農活動を行ってきました。その中で、加工した食品ばかりを口にし、畑で野菜と雑草の区別がつかない子どもが増えてきているという話も耳にしています。農業体験の機会をより多くの人々に提供することが、農業の未来を形づくることにつながります」と提案しました。

その後のパネルディスカッションでは、プロジェクトで培った知識を生かし、「農業に対するやりがいを知ったメンバーは、作業に取り組む姿勢が違ってきます。育てた野菜を収穫する喜びを伝えるためにも、実際に畑に入ってもらうことが特に重要です」と意見を述べました。井上さんは、「研修会での発表やディスカッションを通じて援農の取り組みを継続することが、何より大切だということを再認識しました。この成果をメンバーにも伝え、今後の活動につなげていきたい」と話しています。

学生が「くまもと食・農ネットワーク」で発表しました

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