健康科学部では7月5日に伊勢原キャンパスで、「亘理町災害ボランティア報告会」を開催しました。これは6月25、26日に東日本大震災の被災地・宮城県 亘理町で災害ボランティア活動にあたった社会福祉学科の学生20名が、被災地での支援について報告したものです。当日は同キャンパスの教員や学生らが多数 参加しました。
亘理町はイチゴが特産の田園地帯でしたが、津波で町全体の47%が浸水。現在も町の至る所で泥やがれきの撤去作業が続いています。同町でボランティアコー ディネーターを務めた本学科の妻鹿ふみ子教授が授業で現地の様子を報告したところ、学生たちから「自分たちも力になりたい」との声が上がり、同町ボラン ティアセンターとの交渉を経て今回の支援が実現しました。
学生たちにとって初の災害ボランティア活動となることから参加人数を絞り、準備や心構えを学ぶ事前研修を実施。学生たちは24日の深夜にバスで現地に向かい、翌25日の朝から津波被害の大きかった地区にあった家の跡地で泥に埋もれたがれきの撤去作業にあたりました。
報告会では、参加学生がそれぞれ活動の様子や感想を報告。「自分の目で見た光景や触れた感触を絶対に忘れない」「普通に暮らしている自分の環境に感謝した い」「私たちを気にかけてくれる現地の人たちの温かさに感動した」「長期的な支援が必要」など、それぞれ現地を訪れた実感を話しました。妻鹿教授は「ボラ ンティア活動は目の前のがれきや泥ではなく、その背後の人や生活を見ることが大切。その学びを参加した皆が得られたことで意義ある2日間になった」と語っ ています。なお、本学部では夏休みに岩手県で1週間のボランティア活動を計画しています。