石井教授と宇津助教らの研究グループが電子情報通信学会の優秀論文賞を受賞

情報通信学部通信ネットワーク工学科の石井啓之教授と宇津圭祐助教、筑波大学、高知工科大学の教員らの研 究グループがこのほど、電子情報通信学会の通信ソサイエティ2013年度優秀論文賞を受賞。5月12日に機械振興会館(東京都港区)で、表彰式が行われま した。同学会は、3万名以上の会員が所属する日本で最も大きなIT関連の学会であり、通信ソサイエティはその中でも通信・ネットワークに特化したグループ です。この賞は、昨年度の電子情報通信学会論文誌などに掲載された約130本の論文の中から、特に優れた3本に贈られました。

受賞した論文は、「超低消費電力化データ駆動ネットワーキングシステムとその評価」。通信インフラが使えなくなった場合でもスマートフォンなどの携 帯端末を使い、低電力で自律的に情報を共有できる通信方式について解説したものです。石井教授と宇津助教らの研究グループは、07年度から12年度まで科 学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CRESタイプ)の採択を受け、「超低消費電力化データ駆動ネットワーキングシステム」の研究に取り組んできま した。受賞論文はその成果をまとめたもので、2013年6月の電子情報通信学会論文誌に掲載されました。

石井教授は、「共同研究では今後の持続可能なIT社会を形成するに不可欠な、システムの超低消費電力化の具体的な方法論の提案と、そのシステム実用 化に取り組みました。東海大学は、その中のネットワーク部分の低省電力化において多大なる寄与をしたと自負しております。研究成果が、権威ある学会の優秀 論文として認められたことは大変な名誉。今後とも、IT社会の発展のために宇津先生とともに努力していきます」と話しています。

石井教授と宇津助教らの研究グループが電子情報通信学会の優秀論文賞を受賞