国際文化学部デザイン文化学科の学生が3月22日、札幌市北区の北24条商店街で小学生を対象にした職業体験イベント「親子で”知る・関わる・体験する” 北24条商店街 SKT24(にーよん)~職業体験&集いの会~」を企画・運営しました。札幌市が大学や商店街に呼びかけて昨年9月に開いた「商店街学生アイデアコンテス ト」で準グランプリに輝いた企画をもとに、同商店街振興組合と協力して実施したものです。当日は、同商店街に隣接する札幌市立白楊小学校の1年生から5年 生まで11人が参加し、学生のサポートのもと文房具店や八百屋など5店舗で仕事を体験。その間、保護者らを対象とした、「集いの会」では、同商店街の魅力 や課題、子どもたちと商店街の関係などについて意見を交わしました。
この取り組みは、昨年度の春学期に開講した「情報デザイン基礎」の履修学生に伊藤明彦教授が参加を呼びかけたことがきっかけ。参加を希望した有志の学生た ちは、夏休みごろからコンテストへの応募準備を始めました。伊藤教授は、「人と人が関わる”場をつくる”こともデザインの大切な分野です。フィールドワー クやグループディスカッションを通して提案するなど、実践の学びを体験する授業なので、その延長として実地で学んでもらえればと思いました」と振り返りま す。学生たちは実際に商店街を訪れて街の人の声を聞き、「この街には子どもが多い」「親がゆっくりくつろげる場所がない」といった意見を参考にしながら企 画を立ち上げました。実施に当たっては、予算書や計画実行書などを作成して振興組合と内容をつめていっただけでなく、参加募集チラシを作って白楊小学校に 配布したり、店舗前に設置するオリジナルののぼりを制作・発注したりと準備を進めてきました。
リーダーの東くるみさん(デザイン文化学科2年次生)は、「準備段階では上手くいかなくて落ち込んだことも、苦しかったこともありましたが、みんなで協力 して形にできてよかった。企画を立てるところから形にするところまでの裏方の仕事はもちろん、人前での話し方や進行の仕方など多くのことを学べました」と 語りました。学生たちは現在、記事と写真でイベントを振り返る「フォトブック」の制作に取り組んでおり、完成後は参加者や商店街に配布する予定です。