学生が子ども向けエコツアーを運営しました

学生が子ども向けエコツアーを運営しました

海洋学部環境社会学科3年生の有志団体「Skinship Ecotour in Forest and Ocean」のメンバー8名が、10月11、12日に子ども向けのエコツアー「南伊豆冒険団」を開催しました。本学部に隣接する東海大学付属小学校の1年 生から6年生27名が参加し、林業体験やアジの干物づくりなどに挑戦。秋の南伊豆で、人と自然とのかかわりを学びました。

これは、本学科の仁木将人准教授が中心となり、2012年度から学生自身がエコツアーを企画・運営することを目標に取り組んできた3年がかりのプロジェク トです。入学後のガイダンスなどでの呼びかけに応えて参加した学生たちは、1年目に伊豆でネイチャーガイドとして活躍する本学部の卒業生・堀直也さんの協 力で自らエコツアーを体験。2年目はサポートスタッフとして、堀さんの間近でエコツアー運営や安全管理などの知見を広げ、自分たちで企画するエコツアーの 実現に向けて準備を重ねてきました。

学生たちはリーダーの飯田柊哉さんを中心に議論を重ね、海も山もあり、自分たちが準備の過程で体験を蓄積してきた南伊豆を舞台に、1泊2日のエコツアーを 企画。仁木准教授に相談しながら、参加者の募集やスクールバスの使用許可など、実施にあたり付属小の協力も仰ぎました。プログラムも、海岸の漂着物を拾い 集めて海の環境を考えるビーチコーミングや、堀さんを通して縁ができた林業事業体での木こり体験など、バリエーション豊かなプログラムを用意。宿泊とアジ の干物づくりは、メンバーが所属するサークルの定宿に交渉するなど、自分たちの学びとキャンパスライフの体験をフルに生かした企画となりました。

ツアー当日、自分たちでデザインしたそろいのTシャツ姿の学生たちは、車中でもイラストを用いたクイズで南伊豆の自然や海の環境問題をわかりやすく解説す るなど、児童たちに飽きさせないよう工夫。ノコギリで小枝を切り落とす枝打ちや、新鮮なアジをさばいて干物づくりに挑戦するなど、子どもたちにとってほと んどが初体験となる2日間のエコツアーを、無事に成功させました。

飯田さんは、「鉛筆がどのような樹からできているのか、スーパーで売っている切り身ではない魚はどういう手触りなのかなど、この体験を通して子どもたちが 自然に感心を持ってくれるきっかけになればうれしい」と話しています。仁木准教授は、「エコツアーを主体的に企画することは、自分たちの学びを振り返るこ とにつながります。それ以外にも、子どもたちへの興味の喚起や安全管理面など、多くを体験から学んだと思います。学生たちにはこの経験を生かし、将来の選 択としてコモディティ化するものではなく人が手を加えて付加価値を付けていく分野に感心を持ってほしいと思います」と話しています。

なお、両日の様子は東海大学付属小学校のホームページでも詳しく紹介されています。
http://fuzoku-you-syo-tokai.ed.jp/syo/subject/rika/account.php?id=795

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