「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました

「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました

東海大学では、8月22日に湘南キャンパス17号館2階のネクサスホールで「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」を 開催しました。この講座は、大学で活躍する第一線の研究者やその研究成果を子どもたちが体感することで、学術と日常生活とのかかわりや科学(学術)の持つ 意味を理解してもらえるよう、独立行政法人日本学術振興会と共催しているプログラムです。当日は、「展覧会をつくろう!! 日本画の魅力と学芸員のしご と」と題して講義とワークショップを実施し、小学校の高学年から高校生まで34名が参加しました。

午前の部では、本学課程資格教育センターの篠原聰准教授が「日本画の魅力と学芸員の仕事」をテーマに講演。美術作品が作られた歴史や背景を調べたり、 LEDライトで照らして細かい傷をチェックして修復するといった学芸員の仕事を、「探偵」や「医者」に例えて紹介しました。また、実際に日本画や抽象画を 鑑賞しながら、「人々に美術作品を見る楽しさや作る楽しさを伝えるために、展覧会やワークショップなどのイベントを企画することも学芸員の大切な仕事で す」と語り、参加者はメモをとりながら熱心に聞き入っていました。

午後の部では藤沢市民ギャラリーの小林絵美子学芸員が、日本画の特徴や岩絵具、膠(にかわ:動物の骨や皮でつくられる糊)などの日本画の材料について説 明。その後、参加者は2つのグループに分かれてワークショップに挑戦しました。「豆うちわで日本画にチャレンジ!!」のグループは、鎌倉市鏑木清方記念美 術館の宮﨑徹副館長らの指導を受けながら顔料を使って絵を描き、オリジナルのうちわを制作。「ミニチュア模型で展覧会をつくろう!!」のグループは、展覧 会場に見立てたボードに20数点のミニチュアの日本画を展示し、高精細小型CCDカメラで撮影した模型をスクリーンに投影して歓声を上げていました。

参加した生徒たちは、「”美術は感じるもの”という篠原先生の話が印象に残りました。パレット上で色を混ぜずに、紙の上に塗り重ねていくという日本画独特 の手法も興味深く、貴重な経験になりました」「展覧会のミニチュア模型の制作はとても面白かったです。これからは、もっと展覧会を見に行きたいと思いま す」などと感想を話していました。また保護者からは、「子どもが絵に興味があるので参加させました。楽しみながら学ぶことができて、日本画や展覧会を身近 に感じられるようになったと思います。今後もぜひこのようなイベントを開催してほしい」といった声が聞かれました。

「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました