体育学部では、スポーツ医科学研究所と協力して3月17、18日に湘南キャンパス15号館で柔道実験「国内一流柔道選手の動作解析」を行いました。世界大 会などにも出場している国内の一流選手と、大学生選手の投げ技の違いを比較してデータベース化することで、柔道界の技術向上や後世への技の伝承につなげる ことが目的です。
実験に協力したのは、男子60kg級の福岡政章選手(大学院体育学研究科2008年度修了・ALSOK)、73kg級の中矢力選手(体育学部2011年度 卒・ALSOK)、100kg級の羽賀龍之介選手(体育学部4年次生)、男子60kg級の髙藤直寿選手(体育学部2年次生)日本代表監督と本学男子柔道部 副監督を務める武道学科の井上康生講師と、本学男子柔道部の選手たち。マーカーをつけた人の動きをさまざまな角度から同時に撮影し、リアルタイムに座標化 できる「モーションキャプチャーシステム」を用いて、背負い投げや内股の動作を解析しました。
実験代表を務めた体育学科の山田洋准教授は、「同じ内股でも選手によって手で技をかけるタイプ、足を使ってかけるタイプといった違いがあるそうです。3年 前に導入したモーションキャプションシステムは通常8台のカメラで撮影しますが、今回はナックイメージテクノロジー株式会社のご協力を得て23台ものカメ ラで同時に撮影し、より詳しいデータを得ることができました。井上講師が日本代表監督を務めていることもあり、結果を代表チームにもフィードバックして、 次のオリンピックなど国際大会で活躍する選手の育成に生かしてもらえれば」と話しています。