インターネットを使って専門分野を学ぶ「JMOOC講座」の受講生を募集しています

インターネットを使って専門分野を学ぶ「JMOOC講座」の受講生を募集しています

東海大学では、インターネットを使って専門分野を学ぶ「JMOOC講座」の受講生を募集しています。JMOOC(Japan Massive Open Online Courses)とは、インターネットを使って大学レベルの講義を無料で配信するものです。欧米ではMOOCの名称のもとで幅広い大学の講義が配信されており、各講義が定める所定の条件を満たすと受講生に修了証が発行されることから、スキルアップの証明や転職時の資料などとしても活用されています。日本では2013年に一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会が設立され、新たな取り組みとして注目を集めています。本学園では、付属望星高等学校をはじめとする通信制教育などでインターネットなどを使った授業配信に取り組んできた実績もあることから、大学の社会連携活動の一環として、社会人の修学や専門知識の習得を支援することを目的に、JMOOCのシステムを利用した講座を開講することになりました。

今回開講するのは、海洋学部の教員が「海」をテーマにオムニバス形式で授業を行う講座「海から考えるこの星の未来:海洋学への誘い」です。2月23日(月)から4週間にわたって17名の教員が、海のメカニズムや働き、海洋生物の生態系や海洋保全に向けた学部の取り組みなどを講義。現在配信されている国内他大学の講座では例のない多数の教員が講義することで、”海洋学”という学問領域の多様性を知り、さまざまな角度から「海」を見る視点を身につけていただくことを目指しています。

各講義は15分程度とコンパクトにまとめられており、移動中やちょっとした空き時間を使って受講できるほか、受講生同士がネット上で意見交換し、知識を深める場も設けられています。また、講義後のテストや最終レポートを通して身につけた知識の習熟度を確認することが可能で、修了者には講座の修了証が発行されます。無料で最先端の知識を身につけられる機会をぜひご活用ください。

【講座名称】
「海から考えるこの星の未来:海洋学への誘い」

【講座概要】
私たちの住む「地球」は、温暖化、異常気象、生物多様性の損失など、さまざまな危機に直面しています。これらの問題には、すべて「海」が密接にかかわっています。私たち人類は太古より「海の恵み」を受け、海とともに生き、現代文明を築いてきました。これから先の未来でも、私たちが「豊かな海の恵み」を受け続けるためには、海の真の姿を知り、海と人とのかかわり方を考えることが重要です。この講座は海洋学部に所属する17名の専門家による「総合海洋学」講座です。私たちが考える海洋学は、文系・理系の融合した総合的かつ実践的な学問であり、未来学ともいえます。「海」は地球上すべての人類にとっての共通の財産です。ぜひこの講座を受講して、地球の未来が豊かであり続けるためには、今、私たちが何をすべきか、皆さんの「答え」を見つけてください。

【内容】
第1週目 今、海で何が起こっているのか
海にかかわるさまざまな分野の研究者から、「今、海で何が起こっているのか?」「どんな課題があるのか?」を紹介します。

第2週目 海のメカニズムと働き
海と気候との関係、植物プランクトンと二酸化炭素との関係など、海の物理的・化学的なメカニズムを学びます。海を調査する方法についても紹介します。

第3週目 海洋生物の神秘をさぐる
海の食物連鎖と沿岸から深海までの「海の生き物」の姿について学び、海の生態系の基本的な知識を身につけます。

第4週目 海を守り、海を育む取り組み
海洋学部が取り組んでいる海にかかわる地域連携、海洋教育など、いくつかの活動を紹介しながら、私たちは「海の知識」をどのように生かしていけばよいのかについて考えます。

【受講方法】
JMOOCの公式プラットフォームである「OpenLearning,Japan」(http://open.netlearning.co.jp)にアクセスし、会員登録を行ったうえで本講座を選択して「受講登録」してください。受講開始日の2月23日(月)から、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを通じて講義(動画)を視聴し、課題を提出できるようになります。

開講期間中は他の受講生や担当教員と意見交換できる「掲示板」がプラットフォーム上に設置されるので、わからないことや調べたこと、考えたことなどを書き込み、受講生同士で教え合い、議論することができます。最終レポート提出などの終了条件を満たすと、修了証が発行されます。

【お問い合わせ】
東海大学教育支援センター教育支援課
TEL:0463-58-1211(代)