健康科学部の授業で地域住民とのワークショップを行いました

健康科学部では6月2日と30日に伊勢原キャンパス3号館で、地域住民との世代間交流ワークショップを初めて行いました。本学部の1年次生から4年次生が対象の選択科目「地域保健福祉活動論」の授業として実施したものです。この取り組みは、本学が展開する「To-Collaboプログラム※」の地域志向教育研究経費に採択された研究テーマ「東海大学市民健康スポーツ大学を中心とした市民の健康づくりの支援活動」に掲げた、「学生と市民との世代間交流活動」の実践としても位置づけています。伊勢原市民を対象とした「東海大学市民健康スポーツ大学」の同窓会組織「楽遊会」に所属する50代から70代の会員10名の協力を得て、2日間にわたり、仕事や人生をテーマとしたグループワークを行いました。

30日は、「人生の目標と夢について語る」をテーマにディスカッション。本授業を担当する社会福祉学科の谷口幸一教授のオリエンテーションに続き、5組に別れてグループ討議を行いました。はじめに、「将来のビジョンや目標」「目標や夢を達成するためにすべきこと」について学生が自分の考えを発表。「社会福祉士になる」「海外で障害者をサポートしたい」「幸せな家庭を築きたい」など、それぞれの目標や夢を語りました。これに対して会員が意見や感想を述べたほか、「夢を持つことの意義」「人生で最も大切なこと」について、各自の経験を踏まえてコメント。その後、各グループの学生代表が、各班の意見を総括して報告しました。

最後に、会員が一人ずつ感想を発表。「資格を取るなど、大学での目標をしっかり見据えているのは素晴らしい。これからは、資格を取得して具体的に何をしたいのか、社会とどのようにかかわっていくのかをイメージしながら学んでほしい」「社会に出ると、思い描いていたことと違う状況に直面することと思います。そのときに皆さんの支えになるのが、今、学んでいること。社会に出てからの基本になることを、学生時代にしっかり勉強してほしい」など、励ましの言葉が送られました。

参加した学生は、「社会福祉士になるという目標はありますが、卒業後はもちろん、人生について真剣に考えたことがなかった。ただ勉強するのではなく、社会に出てから何をしたいか、どうあるべきかを意識しながら学んで行きたい」と話していました。

※「To-Collabo(トコラボ)プログラム」
文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択されたプロジェクト。全国にキャンパスを有する本学ならではの「全国連動型地域連携活動」を柱に、地域特有の問題や共通課題を各校舎の各部、学生、研究者が共有し協力して解決策を見いだす取り組みです。

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