介護福祉現場実習報告会を実施しました

健康科学部社会福祉学科では7月4日に伊勢原キャンパスで、「2015年度介護福祉現場実習報告会」を開催しました。これは、介護福祉士になるための必須科目である「介護福祉現場実習」において、本学科介護コースの4年次生が特別養護老人ホームなどの施設で3月に行った実習の内容や成果を発表するものです。当日は16名が発表し、本コースを選択している2、3年次生のほか、本学科の卒業生や実習先の指導者ら約80名が参加しました。

学生たちは、「パーキンソン病の利用者への食事方法の工夫と痒み軽減の支援」「『できることがなくなる』『寂しい』という利用者への支援」などのテーマで発表しました。その中では、さまざまなニーズを持つ利用者について、実習指導者らの指導を受け、アセスメントを行い、ニーズにそった介護計画を立案し、支援の実践結果を評価するまでの経過から、「支援の方法は、利用者の目的や状況に応じて柔軟に変えていく必要があると実感した」「利用者の言動の意味を広い視点から考えて真意をくみ取り、本当に必要な支援を導き出すことの大切さを学んだ」など自らの成果について語っていました。

各発表後は活発な質疑応答や意見交換を行いました。参加した3年次生は、「実習現場での失敗に正面から向き合って考察を深め、それを今後に生かそうとする姿勢に刺激を受けました」「先輩の発表を聞くことで、現在学んでいる内容が介護福祉士にとって重要であることがより深く理解できました」と感想を話していました。

学生の指導にあたった渡邊祐紀講師は、「実習報告会は、介護実践の質の向上はもちろん、事例検討という研究法を学び、プレゼンテーションスキルを高める場でもあります。学生たちは3カ月にわたるスライドや抄録の作成作業を通して十分に努力し、報告会という大きな目標を達成したと思います」と振り返り、「4年次生には、“介護現場のリーダーになる”という意識を持って研鑽を積んでほしい。また、2、3年次生には、先輩の発表から自分の将来をイメージし、具体的な努力目標を設定して勉学に励んでほしいと思います」と話していました。

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