TRIC博士研究員の直木さんが第57次南極地域観測隊に参加します

第57次南極地域観測隊の隊員が11月9日に文部科学省から発表され、東海大学情報技術センター(TRIC)の博士研究員である直木和弘さんが参加することが決定。同日に都内で行われた観測隊壮行会に出席しました。

直木さんは千葉大学で大学院博士課程を修了後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の博士研究員を経て、2014年度からTRICの博士研究員に着任。長幸平所長代理(情報理工学部長)の指導のもと、衛星から受信したデータを用いた海氷観測の研究に取り組むとともに、湘南キャンパスで学ぶ情報理工学部情報科学科の学生の研究指導もしています。今回はその専門性が文科省から評価されて参加が決まりました。第57次南極地域観測隊は12月2日に成田空港を出発し、3日にオーストラリア・フリーマントルで南極観測船「しらせ」に乗船。来年3月まで昭和基地でのさまざまな観測実験に取り組んだ後、同月末に帰国する予定です。

直木さんは、「南極の海氷は衛星の観測データでは確認していますが、昭和基地沖合の海氷は近年、非常に厚くなっています。それらがどのような状態になっているか自分の目で観察し、衛星データをより深く理解したい」と抱負を語っています。長所長代理は、「TRICで着実に研究成果をあげている直木さんが南極に行ってしまうのは、研究力を一時的とはいえ低下させるため痛手ですが、海氷研究者として南極に行くのは貴重な経験です。南極観測船『しらせ』の航行に対して、衛星データがどのように役立つか、しっかり検証してほしい」と期待を寄せています。

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