東海大学では11月28日から12月9日まで、イランの大学で国際関係などを研究している大学院生を対象にした短期研修プログラムを湘南キャンパスなどで実施しました。笹川平和財団と協力して毎年行っているもので、今回は10名が参加しました。
11月30日には、東京・霞が関の東海大学校友会館で笹川平和財団の田中伸男理事長のほか、山田清志学長をはじめとする本学関係者の列席のもとウェルカムパーティーを開催しました。12月3日には、湘南キャンパスでの集中講義を実施。吉川直人学長補佐が自身の経験を踏まえながらグローバル化する世界の中で活躍する人材に必要なスキルなどについて講義したほか、工学部精密工学科の山本佳男教授が、東日本大震災と津波で多大な被害を被った三陸地域における震災直後の様子、復興の状況を自身が撮影した写真(11年5月、12年5月に2度現地を視察)を含めて紹介し、東京電力福島第一原子力発電所の被害状況と、事故処理に導入されたロボット技術(冷却水放水、瓦礫撤去、ドローンによる空撮、原子炉周辺の線量計測など)を説明しました。その後、航空宇宙学科の福田紘大准教授が、国際連携によるプロジェクト・ベースト・ラーニングの事例として、サウジアラビアのキング・アブドラ・アジーズ大学と協力して行っているソーラー飛行機の共同制作や、アラブ首長国連邦アブダビ首長国のペトロリアム・インスティチュートとともに行ったソーラーカーの共同開発プロジェクトの取り組みを紹介し、最新の再生可能エネルギーの開発事例として動力機械工学科の長谷川真也講師が中心となって研究を進めている熱音響機関についても説明しました。
期間中にはそのほかにも、神奈川県藤沢市にある湘南ロボケアセンターの視察や広島県広島市の国連訓練調査研究所広島事務所、平和記念資料館の視察も行いました。