一貫教育シンポジウム「進路指導~東海大学が目指す一貫教育~」を開催しました

湘南キャンパスで3月13日に、一貫教育シンポジウム「進路指導~東海大学が目指す一貫教育~」を開催しました。学園の高等教育機関と初等中等教育機関の教職員が互いの教育現場の現状や課題を議論する場を設け、教育力の向上につなげることを目的に、一貫教育センターが主催しているものです。今回は、一貫教育にとって極めて重要な役割を担う進路指導をテーマに、付属高校教員と大学教職員の約60名が参加しました。

はじめに、「入学試験から見た東海大学」と題して土屋守正入学センター所長(理学部教授)が講演した後、石丸明弘事務部長が「東海大学の教育と研究」をテーマに語り、本学の教育方針や特色についての再認識を促しました。また、内山秀一教学部長(体育学部教授)が「東海大学進学後の付属生」について、入学後の基礎学力テストの成績傾向や学生への勉強に対するアンケート結果を発表しました。

続いて、山田清志学長による基調講演「東海大学の使命と構想」を実施。2017年度に迎える学校法人東海大学の建学75周年の記念事業について、大学のブランドイメージの統一化や2号館大ホールの改修といった計画を紹介。さらに、一貫教育のシステム改善など学園における一貫教育の更なる充実と積極的な人材育成についての今後の方針を語り、「大きな節目を迎えるにあたって、教職員が建学100周年に向けてどのように動いていくかを考えていくべき。教育・研究はゆるぎない目標として変わりませんが、グローバル化が進む現代において、社会や地域との連携をより強固なものにしていきたい」と述べました。

その後は、付属相模高校、付属熊本星翔高校、付属市原望洋高校、付属甲府高校の各進路指導主任が登壇し、4校でそれぞれ行っている指導方法や生徒の反応などを発表。続いて、4名の教諭と大学の教員らによるパネルディスカッションも実施し、高校の授業と連携した学部の取り組みや、付属校生の進学後の成績傾向、進路などを報告しました。また、入学直後に行われる基礎学力テストでよい成績をおさめた学生がその後も高い成績を維持している傾向にあるという分析結果をもとに、「高校時代に学習習慣をきちんと身につけた学生は、大学でもしっかりとした目標を持ち努力をしている」「一貫教育体制を生かして、生徒のモチベーションを維持・向上させる取り組みをより充実させたい」など、大学入学時のスタートダッシュが大切になるという意見が多く交わされました。

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