「持続可能な地域づくり」に向けて平塚市内でフィールドワークを行いました

湘南キャンパスの学生が5月23日に、平塚市の「ららぽーと湘南平塚」周辺地域でフィールドワークを行いました。二ノ宮リムさち准教授(現代教養センター)が担当するチャレンジセンター開講科目「プロジェクト入門A」の授業では、実際の地域で起きている課題や取り組みについて関係者から話を聞きながら、学生の視点で「持続可能な地域づくり」を考えることを目的としています。学生たちはこれまでに「地域とは何か」と題した座学や、現場の課題と取り組みをテーマにしたゲスト講義などを受講してきました。今回のフィールドワークは、昨年10月に「ららぽーと湘南平塚」が完成し、3000人もの就労人口が増えた神奈川県平塚市宮松町で現状や課題を調査するために実施しました。

当日は、まず二ノ宮リム准教授と学生14名が宮松町の自治会館で石田文男自治会長と面談。自治会の組織や役割について話を聞きました。石田会長は、「市や関係機関と町民のパイプ役になることが私たちの仕事。要望や苦情を吸い上げて解決を図り、防犯・防災に努め、大掃除や子ども会、老人会、バス旅行などのイベントの企画運営もしています。いま一番の問題はゴミ回収をはじめとした環境問題です。町内のゴミ置き場をすべて写真に撮り、ふた付きのゴミ置き場を設置するかなどを検討しています」と語ります。その後、石田会長の案内で宮松町を散策。「ららぽーとと、その周辺にマンションができたことで、宮松町の商店街を通る人も増えました。利用者が増えたという利点はありますが、一方でゴミのポイ捨てが多くなるなど問題があるのも事実」と石田会長。商店街では後継者がおらず閉店した店や、新しく開店した店が混在しているといった現状などについて見聞を深めました。最後に、自治会館に戻りまとめとして「ららぽーとができたことで宮松町がどう変わったのか、今後どうなっていくのか」などについて伺いました。

授業では今後、フィールドワークの結果を踏まえて、グループに分かれて地域の課題をまとめ、解決するための企画を実現させるよう活動していきます。学生たちは、「昔ながらの商店街やららぽーと周辺の新しい街を見て、歩いて、栄えることがいいのか、現状を維持していくのがいいのかをもう一度考えていきたい」「石田会長は古いことにとらわれず新しい風を吹かす人だと感じました。宮松町のよさと、たくさんの学部学科がある東海大学のよさをかけ合わせてイベントを開きたい」と話していました。

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