伊勢原キャンパスで活動している東海大学チャレンジセンター・Challenge for the Borderless World(CBW)が、12月16日に伊勢原市の「だいろくコミュニティ広場 来るりん」で、「第3回伊勢原イドバタ会議」を開きました。医学部と健康科学部の学生が参加するCBWは、国境やマイノリティー、世代、農業、教育、医療といったあらゆる枠組みを越えたsocial capital(人のつながり)の創生を目指しています。本イベントは、医療系の学生と市民が対話を通じて学び合い、市の魅力や課題を発見するとともに、その課題を解決するために学生に何ができるかを考える機会にしようと実施したものです。今回は、近隣住民やプロジェクトメンバーら約30名が参加しました。
3グループに分かれた参加者は、自己紹介に続き、「健康」をテーマに意見交換。自身の健康や超高齢社会、医療者に望むことなどについて語り合い、最後に代表者がその内容を発表しました。出席者からは、「健康をきっかけとして、さまざまな分野に話題が広がりました。充実した時間を過ごすことができてよかった」「世代を超えて語り合う貴重な機会。ぜひ継続してほしい」といった感想が聞かれました。
司会を務めた医学部2年次生のニーリー・デヴンさんは、「定年後の男性に対して地域参加を促す活動を展開している方の話から、高齢者の孤立が問題になっていることに気づきました。今後は、地域に溶け込めずにいる高齢者に対する理解を深め、参加しやすいイベントや交流会の開催などについても検討していきたい」と話しています。