平成30年度春期港区民大学公開講座「ジャズを聴く―再発見!ビッグバンドアンサンブルの魅力―」を実施しました

高輪キャンパスでは7月4日に、平成30年度春期港区民大学公開講座「ジャズを聴く―再発見!ビッグバンドアンサンブルの魅力―」を開催しました。本キャンパスがある東京都港区在住・在勤・在学者向けの本講座は5月から開講。高輪教養教育センターの田丸智也准教授が講師を務め、ジャズの歴史や楽曲のポイントを解説してきました。春期日程の最終回となる今回は「第5回 日本の伝統とビッグバンド音楽の融合」をテーマに、多くの参加者が聴講しました。

第1回から第4回までの講座では、外国のバンドや演奏者に焦点を当ててきましたが、最終回は第二次世界大戦後の日本でどのようにジャズが流行したかを紐解いたほか、作曲家の服部良一氏がジャズの影響を受けて作曲したとされる『東京ブギウギ』、人間国宝の尺八奏者である山本邦山氏がジャズバンドとコラボした『さくらさくら』などを試聴し、田丸准教授が楽曲の背景を解説しました。また、東海大学医学部開設時に在籍し、ジャズ評論家としても活躍していた牧田清志元教授が本学に寄贈した数千点のLPレコード『牧田コレクション』の中からいくつかの作品を紹介し、日本のビッグバンドのリズムに触れました。

田丸准教授は、「本講座は今年で5年目を迎えますが、初年度は40名くらいの応募だったのが、口コミなどで年々広がり、今年は150名ほどご応募いただきました。中には毎年常連の方もいて、私も知らない資料を持ってきていただくこともあり、私の方が勉強させてもらうこともあります。全5回の講座では、1920年代から始まって、スウィング黄金期、ギル・エバンス・オーケストラ以降のコンテンポラリーなビッグバンドサウンドなどに触れましたが、毎回メールなどで感想を寄せていただく方もいて、興味を持ってもらえていることが分かり大変うれしく感じています。東海大学には牧田氏が残された素晴らしいLPコレクションもあるので、一般の方への貸し出しができない分、この講座を通じて多くの人に聴いていただければ良いと思います。」と語っています。

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