熊本キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・先端技術コミュニティACOTとメカトロマイスタープロジェクトが7月14日に本キャンパスで、台湾の高校生たちの研修に協力しました。台北市政府教育局が職業学校の生徒向けのプログラムとして実施する「日本車両工程実習及文化見学団」として7月7日から約2週間の日程で来日していたもので、この取り組みを台湾・高雄市に支社がある熊本電鉄が支援していることから本キャンパスに協力要請があり、両プロジェクトの学生たちが研修の講師役を務めることになりました。
今回参加したのはいずれも台北市立の大安高級工業職業学校、松山高級工農職業学校、木柵高級工業職業学校の生徒13名。当日はまず、ACOTによる「Lego®ロボットプログラム入門教室」を実施しました。プロジェクトリーダーの林田悠里さん(基盤工学部電気電子情報工学科3年次生)が進行と解説を務めた教室では、レゴブロックを利用した自律型ロボット教材「マインドストーム®」を使用。プロジェクトメンバーが手分けして、ロボットの組み立てから「モーターを回す」「動く」といった動作のプログラミングを指導し、完成後には実際に専用コースで試走を行いました。生徒たちは部品の組み立てやプログラミングに集中して取り組み、完成したロボットが動く様子を楽しそうに見つめていました。また、この席上で、生徒たちを引率した台北市教育局中等教育科の穆慧儀科長から教学部次長(九州キャンパス担当)の藤本邦昭教授(基盤工学部)に感謝状や記念品が贈られました。
続いてメカトロマイスターが製作したソーラーカー「2016年型 Tokai Nextage」(東海ネクステージ)の見学を実施。プロジェクトメンバーが太陽光パネルによる発電やモーターの性能など、マシンについて紹介しました。続いて同プロジェクトのレスキューロボットチームが活動する教室も見学し、6月に開催された「第18回レスキューロボットコンテスト神戸予選」に出場した救護ロボットを披露し、メンバーの山口大貴さん(基盤工学部電気電子情報工学科2年次生)の指導で高校生が操作にも挑戦しました。山口さんは、「今年開発したロボットを操作してもらいましたが、楽しんでもらえたようで何よりでした」と話しました。
本キャンパスの学生食堂で昼食を取った後、キャンパス見学も実施。基盤工学部電気電子情報工学科の藤本邦昭教授の研究室で電子回路の研究の様子を見学したほか、キャンパス内の植物工場や医療福祉工学科の実習室なども訪れました。参加した生徒たちは、「ロボットのプログラミングに興味を持ちました。社会に役立つ技術だと思うので、もっと学びたい」「熊本キャンパスは広くてきれいな印象。学生がとてもまじめに活動していると感じました。機会があれば留学してみたい」と話していました。