「第13回Good Jobコンテスト」を実施しました

伊勢原キャンパスと医学部付属4病院(付属病院、東京病院、大磯病院、八王子病院)ではこのほど、教職員を対象とした「第13回Good Jobコンテスト」を実施しました。日ごろから取り組んでいる仕事や職場環境の改善策を共有し、業務のさらなる充実や効率化を図ることを目的として毎年行っているものです。12月13日に伊勢原キャンパスで審査結果の発表と表彰式を行い、審査員長である伊勢原校舎・付属病院本部の梅澤博之副本部長が上位入賞者に表彰状と副賞を手渡しました。

サービスの向上や職場環境の改善、コストの削減を目指す「業務・職場環境改善事例部門」には、医学部や看護部、診療技術部、薬剤部、事務部など多くのセクションから12組がエントリー。11月18日のプレゼンテーション審査を経て、Good Job大賞をはじめ、優秀賞2件、奨励賞1件、審査員特別賞2件が決定しました。

Good Job大賞に輝いたのは、付属大磯病院診療協力部薬剤科の吉澤美香さんと鈴木優司さん、江川裕之さんが取り組んだ、「院内のマンパワー不足を地域連携で解決!―外来患者の医薬品リスクを薬薬連携で守る日本初の運用―」です。吉澤さんらは外来患者について、副作用など薬剤に関する有害情報の収集や独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)への報告が十分に行われていないことに着目。地域の薬局に勤める薬剤師との連携による解決を目指して大磯地域の公益社団法人平塚中郡薬剤師会や厚生労働省・PMDAなどの行政機関、製薬会社などと協議を重ね、薬局の薬剤師に有害情報をフィードバックしてもらう「平塚中郡薬剤師方式」を構築しました。これにより、大磯病院を受診する外来患者のカルテへの薬剤の禁忌登録が充実し、患者のさらなる医療安全が図られるとともに、PMDAなどへの医薬品リスクに関する質の高い情報提供が可能になりました。

吉澤さんは、「大賞をいただき大変光栄に思います。薬局の薬剤師の負担にならないよう、手間をかけずに書ける『有害事象ヒアリングシート』を作成するとともに、医療人としての倫理観に訴えたことで地域の薬剤師会の協力を仰ぐことができました。この取り組みは、外来患者の有害事象収集に関する日本初の試みとして注目されており、秦野薬剤師会でも運用が開始されました。さらに、藤沢や大宮でも導入が検討されています。全国展開することで患者さんや社会に貢献し、さらには東海大学のブランド力の発信にもつながると考えています。今後は、運用地域の実施薬局数を増やすとともに、他地域への導入を働きかけていきたい」と意欲をみせていました。

なお、日々の業務の中で実践している「私のちょっとした工夫部門」には25件の応募があり、書類審査により最優秀賞1件と優秀賞4件が決定。最優秀賞には、付属病院診療技術部放射線技術科の小田志穂美さんによる「病院経営に貢献!健診マンモグラフィー検査数アップへの取り組み」が選ばれました。

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