今年度の全1年次生を「安否確認訓練優秀賞」として表彰しました

東海大学ではこのほど、6月11日に実施した「安否確認訓練」で高い回答率を記録した全学部の1年次生に「安否確認訓練優秀賞」を贈りました。本学では、震度6弱以上の地震発生時に昼夜休日問わず「安否確認メール」が送信され、学生や教職員がスマートフォンのアプリまたはメールで自身の安否と居場所を知らせることのできる「安否確認システム」を導入しており、平時から使用方法に慣れてもらうため教職員は毎月、学生は2カ月に1回の頻度で安否確認訓練を実施しています。

災害時に安否や所在地を迅速に確認できるシステムとして期待されていますが、安否確認訓練における全学的な平均回答率は約20~30%に低迷してきました。このため、東海大学では学内に「安否確認システム運用ワーキング」を立ち上げ、課題である学生らからの平均回答率向上を目的に、高い回答率を記録した学部を表彰するなど、啓発活動を行ってきました。そうした効果もあり、6月の訓練では全学の回答率が向上。中でも、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で1度もキャンパスに登校できていない1年次生の多くが回答し、学年別の回答率で過去最高となる67.1%を記録したことから、回答した1年次生全員にオンラインで優秀賞を贈ることを決定。本学の山田清志学長による動画メッセージを収録し、9月23日、24日に各キャンパスで実施したガイダンスの際に上映するなどして1年次生たちをたたえました。23日に高輪キャンパスで行われた情報通信学部のガイダンスは、3密を避けたうえで一部の1年次生の登校を認めており、対面とオンライン併用で実施。登校した学生たちが山田学長による表彰動画を視聴しました。

山田学長はメッセージで、本学が2016年に発生した熊本地震で当時の阿蘇キャンパスを中心に大きな被害を受けた際に、在学生の安否確認が大きな課題となったことから本システムの導入に至った経緯や重要性などを紹介しながら、「今回は、安否確認訓練の重要性を真摯にとらえ、全学平均の倍以上の1年次生が回答してくれました。情報理工学部や健康学部では100%に近い学生諸君が参加してくれています。次回は10月11日に実施しますので、ぜひこれ以上の学生諸君に回答してもらいたい。皆さんの安全を守る重要な訓練であり、ぜひ日ごろからこの訓練への参加を続けてください」と語りかけました。