水産学科の学生が「オーシャンリバイバルコンペティション」で第2位を獲得しました

海洋学部水産学科生物生産学専攻2年次生の峰岸万里奈さんと堀本沙希さんが3月30日に、オンラインで開催された「オーシャンリバイバルコンペティション」で第2位を獲得しました。若者が海洋プラスチック汚染の解決策について自主的に考え、クリエイティブなアイデアを提案・企画・発表することを目的として、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、一般社団法人 Atlantic Pacific Japanが主催したものです。

峰岸さんは高校時代に日本財団「海と日本プロジェクト」の実施するイベントに参加。それ以降、海洋汚染問題に強く関心を持つようになり、2月下旬に高校の恩師から本イベントの話を聞いて参加を決めていました。そして、同じ学科で学ぶ堀本さんを誘って、募集テーマである「海洋プラスチック汚染を解決するための方法」の提案書の作成を始めました。2人でいろいろと相談し、企画を「海洋ゴミを模したお金が流れ込む体験型募金箱」としてまとめました。海洋汚染問題そのものではなく、それを解決する方法こそ重要との考えから、オーストラリアの海洋プラスチックゴミ回収装置「Seabin」に着目。環境に負担が少なく設置でき、浮遊ごみや汚染物、マイクロプラスチックも回収できるSeabinですが、日本では認知度が低いため、多くの人に存在を知ってもらうとともに、購入・設置費用を集めるため、各地の水族館内へ募金箱を設置する提案としました。募金箱は、賛同者が『活動に貢献できた』と実感がもてるように、プロジェクションマッピングとベルトコンベアーを使用し、海洋プラスチックに見立てたお金がSeabinに流れ込む様子を演出するものとしました。

第一選考を通過した峰岸さんらは、3月30日にオンラインで実施された最終選考会に進み、審査員に向けてアイデアを発表。発想が高く評価され、2位に選ばれました。峰岸さんは、「海洋プラスチックについては以前から認知はしていましたが、今回のコンペに参加したことで『実際に自分たちにはどのようなことができるのか』を考える機会になりました。2人で協力して考えた企画を評価してもらえてうれしいです」と語り、堀本さんは「熊本県北部の海沿いにある町で育ってきたので、海岸のプラスチックごみが年々増えてきていると感じていました。自分にはできることはないと半ばあきらめてしまっていたのですが、コンペに誘ってもらったことで、あらためて海洋汚染問題に向き合っていきたいと考えるようになりました。毎晩企画を練り上げていくのは大変でしたが楽しくもあり、とてもいい経験になりました」と話していました。