湘南校舎を拠点に活動する本学公認サークルのバーベルクラブが、10月2日に福生市民会館大ホールで開催された第56回全日本学生ボディビル選手権大会に出場しました。全国各地で開催された地方大会を勝ち抜いた学生が大学日本一の座をかけて競うもので、東海大学からは男子フィジークの部で5名、ボディビルの部に2名がエントリー。フィジークの部では、熊本校舎から参加している川中健介選手(経営学部3年次生)が昨年に引き続き優勝し連覇を飾り、7位に岩佐タケル選手(健康学部3年次生)、12位に新垣日向選手(体育学部1年次生)、16位に田中絢士選手(工学部2年次生)が入賞。また、男子ボディビルの部でも、5位に諸伏大選手(体育学部4年次生)、7位に杉村雄大選手(文化社会学部3年次生)が入賞しました。大学間での順位を競う「団体」では、フィジークの部、ボディビルの部ともに準優勝に輝きました。
同クラブは、昨年4月から本学準公認団体として「バーベルクラブ」の名称で本格的な活動を開始。今年度から公認団体へと昇格し、新たに7名のメンバーを迎えて有賀誠司監督(健康学部教授)の指導のもとで練習に励んできました。
今大会では、フィジークの部で川中選手が1週間前の関東大会から約2㎏絞ったボディメイクを披露。また、全国大会初出場となる岩佐選手と新垣選手、田中選手も輪郭のはっきりとした筋肉を見せ、4名の選手が決勝審査へと進出しました。一方、ボディビルの部では、上半身の筋肉の形状やプロポーションを中心に審査するフィジーク競技から、全身の筋肉の大きさやキレ、バランスを中心に審査するボディビル競技に転向した諸伏選手と全国大会初出場の杉村選手がフロントダブルバイセップスポーズなどの規定ポーズを披露。筋肉の大きさとキレを審査員にアピールし、両選手とも決勝へと駒を進めました。決勝審査では、フィジークの部の4名の選手は、堂々としたポージングで審査員から何度も比較審査に指名され、筋肉の発達具合や体全体の均整について評価を受けました。ボディビルの部の2名の選手は、自ら選んだ曲に合わせて1分間自由に自分の筋肉の均整美をアピールする「フリーポーズ」に臨み、筋肉の大きさや表現力などが認められました。
連覇を果たした川中選手は、「関東大会から全国大会までの1週間は、有賀先生の指導を受けて塩分や水分の量をコントロールするといった食事調整を中心にコンディションを整えました。連覇がかかっていたこともあり、プレッシャーを感じる場面も多々ありましたが、無事に優勝できて安心しています。昨年度の大会よりもクラブのメンバーが増えたことで、互いに高め合う環境がつくれていたのが大きかったです。12月にイラン・テヘランで開かれるIFBB世界男子ジュニア選手権への出場が決まっているので、2カ月後に照準を合わせて体をつくっていきます」と話していました。7位に入賞した岩佐選手は、「関東では20位以内にも入れず悔しい思いをしたので、この1週間は有酸素運動の量を増やして追い込みました。有賀先生の研究室にも所属しているので、初出場の全国大会で7位という結果を届けることができてよかったです。来年度の大会では表彰台に上がれるように、肩や胸の筋肉をさらに鍛えていきたい」と意気込みを語りました。
ボディビルの部の諸伏選手は、「今年が学生として出場できる最後の年だったので、先週の関東大会で13位になったときは無念でした。その悔しさをバネに全国大会までの期間は、筋肉の輪郭が照明で白飛びしないように日焼けサロンに毎日通い、最終調整では食事をたくさんとり筋肉のハリを出しました。最後の大会で結果を残せてうれしく思います。私はここで引退にはなりますが、来年以降もバーベルクラブの活躍に期待しています」と振り返り、杉原選手は、「ネットで見たことのある選手をはじめ、体の大きさやポージングなど全国のレベルの高さに驚きました。フィジークに比べて、ボディビルは出場する選手が少なく、諸伏選手からアドバイスをもらいながら頑張ってきたので、一緒に入賞することができてうれしい」と話しました。
学生たちの活躍を見守った有賀監督は、「ボディビルの大会は『いかに良く見せるか』が重要な競技なので、関東大会から全国大会までの1週間は厳しい食事調整で全員が体重を落として、体の仕上がりに磨きがかかるよう指導しました。初めて出場するメンバーもいましたが、皆で切磋琢磨することで常にモチベーションを高く保ち、それぞれが自分のベストを尽くせたことが結果につながったのだと思います。来年度も出場するメンバーが多くいるので、フィジークの部の3連覇はもちろんのこと、さらに上位入賞者が出せるように食事やトレーニングの指導をしていきます」と語っていました。