海洋学部が12月9日に静岡キャンパスで、「JENESYS2022 日アセアンAOIP・FOIP交流」に協力。東南アジア(ASEAN)諸国と東ティモールの学生と社会人ら39名の訪問を受け、海洋生物や造船など海にまつわる多様な学びを得られるプログラムを実施しました。「JENESYS」は外務省が、人的交流を通じて日本の政治や経済、社会、文化、歴史及び外交政策などに関する対日理解の促進とともに、未来の親日派・知日派の発掘を推進する事業です。例年、本学をはじめ日本の学生たちもこのプログラムに参加して各国を訪問し、国際交流を深めています。
当日は、はじめに東海大学海洋科学博物館講堂で海洋理工学科海洋理工学専攻の渡邊啓介教授が海洋学部での学びや学生の1日のスケジュールについて説明。次に、同館学芸員の青木聡史さんが博物館の歴史や飼育する生き物、教育活動などについて説明し、「これまで300種以上の産卵に成功し、その内60種は成体までの育成に成功しています。大水槽では、50種約1500匹の生き物が見られるので、じっくりと見学してください」と話しました。その後、本学部の学生有志らの案内で館内を巡りました。続いて、近隣の三保造船所に移動し、社員で本学部卒業生のムハンマド・ハフィズさん(2016年度卒)の案内で、工場内を見学。また、同じく本学部卒業生のイスマシャヒル・イスマプトラさん(2019年度卒)による会社説明も行われ、三保造船の歴史や船ごとの役割の違いなどを解説していただきました。
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静岡キャンパスでは、水産学科の秋山信彦教授の研究室に所属する学生が、タツノオトシゴやフグをはじめとしたさまざまな生き物を研究している水産飼育実験室を紹介するとともに、キャンパス内の施設見学も実施。さらに、学生交流としてグループディスカッションを行いました。まず、齋藤寛学部長が、「今日1日で海に関連した施設をたくさん見学し、これまで以上に海への関心が高まったのではないでしょうか。興味を持った方は、ぜひこの海洋学部に留学してください。この後のディスカッションが実りあるものになることを期待しています」とあいさつしました。その後、4つのグループに分かれて1日を振り返えるとともに、水中ロボットをはじめとする学術的な話題や日本の食事などについてディスカッションし、訪日団からは「造船所や水産飼育実験室はなかなか見られるものではないのでとても面白く、機械が動く音や独特の臭いが印象的でした」といった声が聞かれました。また、本学部を代表してソリマン・ゼヤドさん(航海工学科海洋機械工学専攻2年次生)が登壇し、「自分は日本や海での学びに強く興味を持ち、エジプトから留学してきました。今回の交流を通して、自分のように関心を持ち、留学など何かアクションを起こすきっかけになってくれたらうれしい」と話しました。
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