静岡キャンパスで活動するスチューデントアチーブメントセンター・チャレンジプロジェクトの「商品開発プロジェクト」が、11月26、27日にツインメッセ静岡で開催された「産業フェアしずおか2022」の特設エリア「しずまえ(水産業)ゾーン」でブースを出展。来場された方々に、開発に携わった商品を販売しました。産業フェアは、静岡県の伝統工芸品や農・林・水産物等の地場産品などの魅力を発信し、「地産地消」を進め、地域産業・地域経済を盛り上げることを目的として開催されています。期間中は、806の企業や団体がブースを展開しました。
ブースでは、静岡名物の黒はんぺんから着想して静岡県内の企業3社と共同で開発した「黒はんメンチ」、老舗かまぼこ製造会社の株式会社籠清(小田原市)と共同開発した駿河湾産のアカモク(海藻)を使った「あかもく揚げ」、静岡県賀茂郡西伊豆町田子地区で製造されている伝統食の潮鰹(しおかつお)を使ったアイス「クールに潮カツオくん(キャラメルアイス)」の3つの商品を販売。学生たちはマグロの被り物をかぶりながら、試食を配布して商品をアピールするとともに、来場者からの質問にも丁寧に回答しました。2日間を通してお年寄りから子どもまで多くの方にご購入いただき、特に黒はんメンチは好評で、連日買いに訪れる方もおり、用意していた在庫が概ねなくなりました。
プロジェクトリーダーの両角史織さん(水産学科生物生産学専攻3年次生)は、「建学祭の準備などで、今回はあまり宣伝活動を行えていませんでしたが、既に商品について知ってくださっている方やリピーターの方が想像以上に多く、これまでの広報活動が実を結んでいたことを感じました。また、あかもく揚げをお弁当にも入れられると主婦の方から手に取っていただけたときは、すごくうれしかったです。期間中には、お客さんだけでなくブースを出展していた企業の方にも興味を持っていただき、更なる活動に向けてのつながりも構築できたのではないでしょうか。このイベントを機にプロジェクトは新体制となりますが、メンバーの一員としてこれからも多くの人に愛される商品を作っていきたい」と話していました。
次期リーダーの和田直也さん(環境社会学科2年次生)は、「リーダーとしてプロジェクトをまとめるのはもちろんのこと、消費者の声やニーズに合った商品を開発していきたいと思います。今回の販売を通して、皆様から商品への厳しい言葉や改善のアドバイスもいただき、商品開発だけでなく価格やコンセプト、販売戦略についてより考える必要があると感じました。『生の声』を生かして、手にとりやすくて再び買いたくなる商品を作っていきたい」と意欲を見せていました。