「2022年度総合研究機構プロジェクト成果発表会」を開催しました

東海大学では3月11日に湘南校舎で、「2022年度総合研究機構プロジェクト成果発表会」を開催しました。プロジェクト研究は、学園の教員を対象に競争的研究資金の獲得を目指す研究を公募して育成・支援するもので、戦略的・重点的に取り組む研究や、将来的展開が可能なプロジェクトを重視して選出し、3年間の採択期間を設けています。今回は、「東海大学研究DAY FY2022」のプログラムの一つとして開催。採択1、2年目のプロジェクトが研究の途中経過と今後の展望などを発表し、教職員約50名が参加しました。

開会にあたり、稲津敏行副学長(理系担当)があいさつし、「次年度への審査ということで各プロジェクトの先生方には1年間の研究内容をアピールしていただきますが、参加される皆様が、発表から刺激を受け、あらたな共同研究が生まれる可能性にも期待しています。評価をする先生方だけでなく、ご参加の皆さん、ぜひ活発な討論をお願いいたします」と語りました。続いて、研究代表者9名が採択課題の概要やこれまでの研究成果、論文発表や特許申請の状況などを報告。発表後には質疑応答も行われ、今後の研究に向けたアドバイスも送られました。

研究テーマと研究代表者および研究発表者は以下のとおりです(発表順)。

▼「胎児期で起こる自閉スペクトラム症の普遍的分子病態の構成的理解」(21年度中型)
  医学部医学科基礎医学系 飯島崇利准教授

▼「次世代型燃料電池への実装に資する高性能プロトン伝導体の開発」(22年度中型)
  理学部化学科 伊藤建教授

▼「新規再生促進薬と組織再現人工真皮による画期的皮膚再生医療技術の開発」(21年度中型)
  医学部医学科基盤診療学系 住吉秀明講師

▼「セレノインスリンおよびセレノリラキシン製剤候補のデザイン・合成・応用研究」(21年度大型)
  理学部化学科 荒井堅太講師

▼「次世代型神経変性疾患細胞モデルを用いた神経変性疾患治療薬・予防薬の開発」(22年度中型)
 医学部医学科基礎医学系 大友麻子講師

▼「脱炭素社会(二酸化炭素排出量削減)に向けたナノカーボン材料を基礎とした多様なグリーンエネルギー創出技術の構築・融合」(22年度中型)
  工学部材料科学科 高尻雅之教授

▼「T細胞急性リンパ性白血病の発症メカニズムに基づいた新規治療戦略の創出」(21年度中型)
 医学部医学科基礎医学系 細川裕之准教授

▼「野生下シャチの集団遺伝学的解析に向けた噴気採取媒体の開発」(22年度小型)
 生物学部海洋生物科学科 北夕紀准教授

▼「ウイルスの変異に対応し次のパンデミックをも視野に入れたCOVID-19治療薬の開発」(21年度大型)
 医学部医学科基礎医学系 山本典生教授

東海大学研究DAY FY2022