海洋生物学科の堀江准教授、海洋科学博物館の山田学芸員が参加する研究グループが「卵で増えない胎生のサメも卵黄遺伝子を持つ ―「ラブカ」など12種のサメ・エイ類の比較解析で発見― 」を発表しました

海洋生物学科の堀江琢准教授と海洋科学博物館の山田一幸学芸員が参加する研究グループが3月28日(火) 「卵で増えない胎生のサメも卵黄遺伝子を持つ ―「ラブカ」など12種のサメ・エイ類の比較解析で発見― 」を発表しました。

本研究グループは、理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター分子配列比較解析チームの工樂樹洋チームリーダー(国立遺伝学研究所分子生命史研究室教授)、大石雄太大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時、現形態進化研究チーム大学院生リサーチ・アソシエイト、神戸大学大学院理学研究科生物学専攻大学院生)、東京大学大気海洋研究所の兵藤晋教授、ふくしま海洋科学館の山内信弥上席技師と本学海洋生物学科の堀江琢准教授、海洋科学博物館の山田一幸学芸員からなるもので、研究では、ヒトを含む哺乳類が胎生を獲得する進化の過程で失った「卵黄タンパク質を作る遺伝子」が、胎生のサメ類で保持されており、母体内の胚への栄養供給に寄与している可能性を明らかにしました。

本研究成果は、卵生から胎生まで見られる脊椎動物の繁殖様式の多様性を、分子レベルから理解する上で重要な知見を提供すると期待できます。

詳しくはこちらをご覧ください。
理化学研究所プレスリリース (2023年3月28日)