熊本キャンパスで活動するアーチェリー部の高宗瞭羽選手(基盤工学部電気電子情報工学科4年次生)が、2月16、17日に東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で開催された第21回全日本学生室内アーチェリー個人選手権大会のコンパウンド部門男子で優勝。2019年度に開かれた第20回大会に続く連覇を達成しました。高宗選手は同大会を前にした2月11日、12日に高知県立春野総合運動公園体育館で開かれた第32回全日本室内アーチェリー選手権大会でも準優勝の好成績を残しています。
新型コロナ禍で3年ぶりの開催となった学生個人選手権大会で高宗選手は、18m先の的に60射する予選ラウンド(600点満点)で大会記録となる589点をマークし、決勝ラウンドに進出。15射(150点満点)で争う準決勝では周南公立大学の廣兼大瑚選手に141-138で勝利すると、決勝では追手門学院大学の大嶋良汰選手を147-143で下しました。
高宗選手は、付属熊本星翔高校時代から滑車の付いたコンパウンドと呼ばれる弓を用いる同部門で日本ジュニア記録をマークするなど活躍。大学進学後は部員1名ながら、公共の練習場などで腕を磨いていきました。本学在学4年間で、屋外で開かれる全日本学生個人選手権大会や社会人も出場する全日本室内選手権大会などでも好成績を残してきました。「4年次生となった22年度は、電気電子情報工学科の清田英夫教授の研究室に所属し、ソーラーカーのバッテリーマネジメントシステムに関する卒業研究に取り組んできたこともあり練習時間が限られましたが、弓を射る際の再現性や集中力を高めるためのトレーニングなどポイントを絞ってきた成果を出せました。大学在学中はコロナ禍で多くの大会が中止となってしまいましたが、少ない機会でも結果を残し、有終の美を飾ることができました」と振り返りました。
卒業後は熊本市の株式会社シアーズホームに所属し、選手として活動を続けていく高宗選手は、「今後も全日本クラスの大会での優勝はもちろん、その先にある世界大会で勝てる選手になるべく競技に臨んでいきます」と力強く意気込みを語っています。