田中博通名誉教授が日本河川協会による「令和6年河川功労者表彰」を受賞しました

本学の田中博通名誉教授がこのほど、公益社団法人日本河川協会が選定する「令和6年河川功労者表彰」を受賞。6月4日に東京都千代田区・砂防会館で開催された表彰式に出席しました。同賞は、安全かつ快適で自然豊かな河川整備を目指す日本河川協会が1949年に創設。治水や利水、学術研究、地域振興などの観点から、広く社会に対して功績のあった個人と団体が表彰されており、令和6年は個人65件、団体33件の計98件が受賞しました。

田中名誉教授は95年に海洋学部海洋土木工学科(当時)に着任。流体工学が専門で、地上風と海上風の乱流構造に関する研究をはじめ波力発電、河口の変化に関する研究など多彩なテーマで研究を重ね、環境問題の解決、治水事業に尽力してきました。今回の受賞は、日本各地での河川整備計画の策定・指導・助言を通して、河川の整備・管理、利用等に多大な成果をおさめてきた功績が評価されました。

表彰式で、日本河川協会の甲村謙友会長から表彰状を受け取った田中名誉教授は、「地球温暖化により大規模な河川の氾濫などが数多く見られるようになった現代において、人々の命や財産を守るために細々と地道な研究を続けてきました。このような賞をいただけるとは考えたこともなく、受賞の連絡を受けたときには驚きと感謝の思いでいっぱいになりました」と喜びを語ります。「東海大学では、多くの学生、教職員の皆さんとともに研究に励み、学び続けてきました。若い研究者の皆さんには、コツコツと努力を積み重ねてほしい。自分の研究に打ち込み続ければ、社会の役に立つだけでなく、知らないうちに誰かが評価してくれて、自分の積み上げてきた実績に誇りを持てる日が来るはずです」と笑顔で話していました。