TKSPが「サメの街 気仙沼 復活を目指して」と題した講演会を開催しました

ユ ニークプロジェクトのTokai Kesennuma Shark Project(TKSP)が11月2日、海洋祭(建学祭)期間中の清水校舎で「サメの街 気仙沼 復活を目指して~復興のリーダーとして活躍する卒業生 が語る 気仙沼復活への取り組みと若者へのメッセージ」と題した講演会を開催しました。

清水校舎と湘南校舎の学生が参加するTKSPは、 日本一の漁獲量を誇るヨシキリザメのすり身の販路拡大などを図ることで、”日本一のサメの街”と呼ばれる宮城県気仙沼市の東日本大震災からの復興を支援す ることを目的に活動を展開しています。気仙沼の復興の現状やヨシキリザメの活用方法などをもっと多くの人に知ってもらおうと、海洋祭に合わせて講演会を企 画。本学卒業生で「サメの街気仙沼構想推進協議会」の村田進会長を講師に招きました。

開催にあたり、海洋学部の千賀康弘学部長があいさつ に立ち、「被災地復興の最前線でイニシアチブをとっている村田さんから話を聞ける貴重な機会です。震災からの復興を、一人ひとりが自らの問題として考える きっかけにしてください」と話しました。続いて登壇した村田氏は、震災によって気仙沼港が閉鎖され、水産加工工場が壊滅的な被害を受けた中で「一人の力で はどうにもできない」と考え、8事業者と手を組んで「サメの街気仙沼構想推進協議会」を立ち上げたことなどを紹介。「どこかに必ず答えはあります。何が問 題なのか、自分の思いをどのように相手に伝えるのかを考え、まずは行動に移すことが大切です」と語りかけました。

海洋祭期間中は、 TKSPのメンバーが気仙沼を実際に訪れた際の報告や、染色加工を施したサメ革のサンプルなども展示。今後の活動に役立てたいと、サメ革の色や風合いの好 みに関する来場者アンケートなども実施しました。また、模擬店では加藤登教授(海洋学部水産学科食品科学専攻)が開発したハイプレッシャスクリュー(高圧 脱水装置)で脱水処理された臭みの少ないサメのすり身を使った「ヘルシーカレートルティーヤ」を販売。低カロリー・高たんぱくなサメ肉の利点をアピールし ました。学生たちはここでも、味に関するアンケートを購買者に実施。「おいしい」という回答を多く得たことに手ごたえを感じていました。なお、湘南キャン パスでは建学祭期間中の11月1日と3日にサメのすり身を使ったサメチヂミを販売。こちらも多くの来場者から好評を得ていました。

一連の 企画を中心となって進めてきた漆原雅枝さん(海洋学部水産学科生物生産学専攻3年次生)は、「震災復興の最前線で活躍している先輩から話を聞き、自分たち でできることは何か前向きに考える機会になればと講演会を企画しました。海洋祭では、さまざまな学科で学ぶメンバーが楽しいアイデアを持ち寄り、全体とし て多くの人に関心を持ってもらえる企画になったと思います」と話しています。

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