電気自動車・燃料電池車・ソーラーカー製作講習会で木村教授が講演しました

代々木キャンパスで2月22日、「電気自動車・燃料電池車・ソーラーカー製 作講習会(東日本)―新時代のエコ電気自動車技術を学ぶ―」(主催:日本太陽エネルギー学会、東海大学チャレンジセンター)を開催しました。この講習会 は、多様なエネルギーについての最新の研究成果を共有するとともに、研究者や技術者の交流の場を提供することを目的に行われているものです。企業などの代 表者7名が6つのテーマについて、会場に集まった約250名を前に講演。本学からは、チャレンジセンターのライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム の監督を務める工学部の木村英樹教授(チャレンジセンター次長)が、「2013年型ソーラーカーTokai challengerの開発(電気編)」と題して講演しました。

木村教授は、昨年10月にオーストラリアで実施された世界最高峰のソー ラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」(WSC)で準優勝した経験を紹介。「前回大会まで3輪のマシンで臨んでいましたが、今 回からの4輪のレギュレーションに対応するため、設計を見直す必要がありました。従来に比べて設置面積が狭くなってしまったソーラーパネルに効率よく太陽 光を当てるため、コックピットの位置を中央から端にレイアウト。空気抵抗を極限まで減らし、約3000キロのコース中で平均時速82.4キロを記録しまし た」と話しました。

また、WSCを振り返り、「本選用のモーターに砂が入るトラブルが発生したため、やや速度の劣る予備のモーターに変更 せざるを得ませんでした。何が起こるかわからない、長く過酷なレース。悪天候に立ち向かい、多くのデータを残した上で善戦できたことは、参加した学生に とっても非常に貴重な経験になったはずです」と語りました。講演を聞いた専門学校の生徒は、「僕も地方のソーラーカーレースに参戦しているので、今日の話 は興味深いものばかりでした。楽しんで、でも突き詰めてマシンを製作する大切さ、常に工夫を怠らない姿勢を学びました」と笑顔で話していました。