UAE・石油資源大学とのソーラーカー共同製作プロジェクトが進んでいます

UAE・石油資源大学とのソーラーカー共同製作プロジェクトが進んでいます

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の石油資源大学(PI)と東海大学の学生が湘南キャンパスで、ソーラーカーの共同製作に取り組んでいます。このプロジェクトは、2015年1月にUAEで開催が予定されているソーラーカーの国際大会「アブダビ・ソーラー・チャレンジ」に出場するPIチームのマシンを共同で作るものです。本学ではこれまでの教育・研究活動で培ってきたソーラーカーの開発技術やレース運営のノウハウを提供。両大学の学生が協力してプロジェクトを進めています。3月末から4月上旬にもPIの学生が湘南キャンパスを訪問し、チャレンジセンターの「ライトパワープロジェクト」ソーラーカーチームの木村英樹総監督(工学部教授)や福田紘大監督(工学部准教授)の講義や、部品製造方法を学ぶ実習に取り組みました。

5月20日から7月10日には、PIのファハド・マスカリ監督と学生9名が湘南キャンパスを再訪。ソーラーカーチームの学生らからカーボン部品の製作手順や旋盤を使った機械加工技術、マシンのメンテナンス方法などを学んだほか、共同で設計したマシンのボディを東海大学のマシンでも協力を受けた東レカーボンマジック社で製造しました。滞在中には、ソーラーカーチームが支援を受けているパナソニック株式会社、東レ株式会社、株式会社ミツバ、日本の有力ソーラーカーチームを有する芦屋大学、大阪工業大学、神奈川工科大学も視察しました。8月には本学の学生がPIを訪問し、マシンを完成させる予定です。

今回の共同製作で学生リーダーを務める大塚隆司さん(工学部動力機械工学科4年次生)は、「PIの学生たちは多少の失敗を恐れず、技術を貪欲に学ぼうという積極性にあふれています。私たちも彼らの姿勢から学ぶことが多い。国際的な協力をさらに強固にするためにも、必ずマシンを完成させなければならないという責任を負った中でプロジェクトに取り組むことで、貴重な経験を積めています」と話します。また石坂和也さん(工学部精密工学科3年次生)は、「技術を教える中で、これまで当たり前だと思ってきた知識や考え方についてあらためて学べています」と話しています。

一方、PIのアサドゥラ・サイードさん(メカニカル・リーダー、4年)は、「石油やガスに頼らない新しい技術について実践的なスキルを身につけられる貴重な機会です。ここで学んだ技術を将来、母国で実用化できるようしっかり学んでいきたい」と語っています。

UAE・石油資源大学とのソーラーカー共同製作プロジェクトが進んでいます