第12回チャレンジセンターセミナーを開催しました

チャレンジセンターでは7月8日、湘南キャンパス8号館で第12回チャレンジセンターセミナーを開催しました。当日は「輝きから煌きへ~夢は15歳まで生きること~」と題し、フィリピン共和国で歯科医療ボランティアに尽力されている、歯科医師でありミュージシャンでもある今西祐介氏が講演。高輪キャンパス、清水キャンパス、熊本キャンパスとテレビ会議システムでつなぎ、学生や教職員など約230名が聴講しました。

はじめに、本センター次長の崔一英教授が「厳しい現実に直面している子どもたちの話など、普段は接することのない世界を知る絶好の機会です。今日の講演内容をチャレンジセンターの活動に有意義に生かして、プロジェクトを活性化させてください」とあいさつ。その後に登壇した今西氏は、東日本大震災発生から9日後に被災地へ救援に出かけた時の写真を紹介しながら、歯科医師が救援活動をした経緯や、命の源である歯の大切さについて解説しました。続いて、フィリピンのスラム街での様子を映しながら、そこに住む子どもたちの生活を紹介。2004年に発足したボランティア団体「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」が行っている無償の歯科医療や歯ブラシを配る活動などについて説明しました。

国民の幸福度が世界1位であるデンマークの社会を紹介しながら、豊かさや幸福とは何かを語り、共生社会を目指すことの重要性を訴えた今西氏は最後に、「夢に向かうプロセスこそ大切ですから、1歩を踏み出す勇気を持って夢に向かってください。壁にぶつかるということは、自らが動いているからこそ。どんどんぶつかって殻を打ち破って、大きく輝いてほしい」と語り、「学生時代は青春して、恋愛して、仲間を作ってください。2人以上で作っていく夢は素晴らしいものです」と、学生たちに熱いエールを送りました。

講演後には参加者から、「今西氏の夢について」「虫歯にならないための予防活動はどのように行っているのか」「モチベーションを持ち続けるためにはどうしたらいいのか」など、さまざまな質問が寄せられました。参加した学生からは、「現在行き詰っていたことがあったので講演会に参加しましたが、壁にぶつかるのは自分が動いているからだと考え直すことができて、勇気をもらえました。今後のプロジェクト活動でも、今日の講演内容を参考にしていきたい」「『常にON!』という今西さんの言葉が印象に残っています。もっと積極的にプロジェクトにかかわっていきたいと思いました」「あっという間の90分で、今西さんの熱い思いに引き込まれました。自分から発信できるようになって、その思いがメンバーに伝われば、それぞれの意識も変わってくるのだと感じました」といった感想が聞かれました。