TICCがワークショップ「第3回For the Future~グローバル化していく日本社会~」を開催しました

Tokai International Communication Club(TICC)が、7月7日に湘南キャンパス8号館で、日本の未来を考えるワークショップ「第3回For the Future~グローバル化していく日本社会~子どもたちの未来は平等か」を開催しました。これは自分達の未来と現在の社会問題が繋がっていることを、本企画が参加者に認識を促すことで、一人でも多くの人が問題に目を向けるきっかけ作りとなるよう開催しています。今回は”海外移住者と教育”に焦点を当て、講演とディスカッションを実施。本学の一般学生や留学生48名が参加しました。

はじめに、本学教養学部国際学科の小山昌子准教授による講演が行われ、実際の例として、フランスに移住してきた子ども達への教育支援体制が抱える問題を取り上げました。講演の最後に、「海外から移住してきた子どもは、母国語を学ぶ必要があるのか」などいくつかの問題提起がなされ、参加者同士での意見交換を行いました。「親が母国語しか話せないと、親子での意思疎通がうまくいかないのではないか」「母国語と外国語を並行して習得するのは難しい」など、どのグループも積極的に意見を交わしていました。

次に、プロジェクトメンバーの原田口昂弘さん(文学部アジア文明学科3年次生)が秦野市・伊勢原市在住の外国に繋がりを持つ子ども達に対し、本プロジェクトが行っている学習支援『にこティー教室』の紹介をしました。にこティー教室では、日本語は話せても、算数のテスト問題の内容や、国語の教科書に書かれている意味が理解できず、苦しむ子どもが多いことが伝えられました。

再びグループに分かれ「行政の目線に立ち、学習面や生活環境で悩む子ども達をどのように支援をしていくのか、どんな教育制度が必要なのか」のディスカッションが行われ、「週に何回か日本の子どもと外国籍の子どもが集まり、遊びや学習が出来るような場所をつくる」「多文化共生を学ぶ機会を増やす」などの改善案が挙げられました。

参加者からは「多文化共生を考えるきっかけになった」「日本語ができないが普通の学校に通っていることに関心を持った」「決して他人事ではないことが分かった」といった感想が聞かれました。

ワークショップ後に実施したアンケートでは「今回の企画内容」に5点満点中平均4.5点、「TICCメンバーのプレゼン内容」に平均4.1点と高い評価を頂きました。

原田口さんは「責任者として5月頃から企画を進めてきました。なかなか当日のビジョンが見えず、不安な気持ちになることも多々ありましたが、1年次生から多くのアイデアをもらい、本企画以外のメンバーからも多くのサポートを受け、企画を成功させることが出来ました。」と語りました。

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