TICCが「2015年度にこティー教室」を実施しました

Tokai International Communication Club(TICC)が、春セメスターの2015年4月15日から8月6日、秋セメスターの9月9日~2016年3月24日までの期間で、毎週水・木曜日に秦野市立南公民館(神奈川県秦野市)で「にこティー教室」を実施しました。本企画は、参加者や両親が外国籍といった “外国につながりを持つ秦野市在住の子ども達”に対し、日本語や普段の学習へのサポートを提供する場です。本企画は市民ボランティア団体「ゆう」の協力のもと、企画名に”いつもニコニコしているティーチャー”の意味を込め、2013年度より始動しました。3年目を迎えた今年度は計73回実施。ペルーやブラジル、フィリピンなどにつながりのある未就学児から高校生までの子ども達がのべ1,000名以上参加しました。

子ども達が公民館に到着すると、メンバーは「学校どうだった?」「どの教科を勉強する?」と声をかけ、その日の宿題やテストに合わせた学習をします。未就学児や小学校低学年が多い日には遊びも取り入れ、子どもとメンバーはもちろん、子ども同士の交流も深めています。勉強が難しくなってくる中高生には科目ごとに担当メンバーが個別の対応をします。

本企画では、以前より参加者の増加に伴う担当メンバーの人数不足が課題でした。しかし、今年度は教職や日本語教育課程の履修者を中心に、プロジェクト参加への声かけを積極的に行ったことで、9名の1年次生がプロジェクトに加わり、担当者が昨年度の10名から16名体制になりました。これにより、マンツーマンに近い学習が可能となり、子ども達一人ひとりのペースに合わせた支援を行うことが出来ました。また、秋セメスターには本企画の口コミが広がり、通いに来る子ども達も増加しました。

参加した中・高校生からは「説明が分かりやすい」「丁寧に教えていただいたおかげでテストの点が上がった」と学習の成果を喜ぶ声や、見学に来た小・中学校の先生方から「学習から遊びまで、大学生が臨機応変に対応出来ている」とお褒めの言葉を頂きました。

プロジェクトメンバーの前場(ぜんば)美里さん(文学部日本文学科2年次生)は「黒板の板書をノートに写すことや暗記が苦手な子が多かったので、歴史上の出来事がどうして起きたのかユーモアを交えて説明してみたところ、嫌いだった社会に興味を抱いてくれるようになりました。この企画を通して学ぶ喜びを感じてもらえたら嬉しい」と語りました。

にこ1.jpg

にこ2.jpg

にこ3.jpg