発明家の永谷氏を講師に「第15回チャレンジセンターセミナー」を開催しました

チャレンジセンターでは12月11日、湘南キャンパス松前記念館講堂で第15回チャレンジセンターセミナーを開催しました。今回は、株式会社ネットマン代表取締役社長で発明家の永谷研一氏を講師に招き、「発明家永谷氏が語るビビらないでいこう~自分の可能性を広げ、成果につなげる技術~」をテーマに講演。湘南キャンパスをはじめ、代々木・高輪・清水・熊本・阿蘇の6キャンパスとテレビ会議システムでつなぎ、学生や教職員、地域住民ら259名が参加しました。

はじめに本センターの木村英樹所長(工学部電気電子工学科教授)が、「学生生活や社会に出た後など、自分の人生に関わるような大きな出来事を、私たちは恐れてしまいがちです。しかし、失敗したとき、どれだけ損をしてしまうかあらためて考えてみると、たいしたことがない場合も多い。やる前からあきらめてしまうのではなく、まずは冷静に考える姿勢が大切です。今日のお話から、その術を少しでも学んでください」と挨拶しました。

続いて永谷氏が登壇。発明家となった経緯について、「幼少時代に、おもちゃの水中望遠鏡を作り、それをほめられたことが発明家を目指すきっかけとなりました。好きなことを続けていくうち、時間はかかりましたが行動改善系ITシステムの特許をアメリカで取得し、発明家になれました。最初から無理と決めつけず、まずは簡単なところから地道にやっていくことが継続のコツです」と語りました。

また、同社が開発したスマートフォンでアンケートを取るシステムを用いて、永谷氏がこれまでに体験した失敗談の中から、参加者の聞きたい内容について希望を募り、人気の順から紹介。卒業後に勤めた会社で上司にわからない仕事について聞いた際、「真剣に考えてないだろ、頭から煙でてないよ」と断られたエピソードなどを紹介し、「あの一言がなければ、粘り強く物事を考える習慣が身につかず、今の自分はなかったと思います」と振り返りました。

講演後に、永谷氏は来場者から感想を会場のモニターにリアルタイムで映し、「面白かった、という意見がある一方、批判的な意見も見られますね。私の企業ではこのようなシステムの開発や提供などを行っていますが、現在のようにしっかりと事業が出来るようになるまでには多くの失敗がありました。その中で、人の批判に耳を傾けることが大変重要と、身をもって学びました。評価をいただけるのはとても嬉しいことですが、本当に注意しなければならないのはマイナスの面。そこにこそ、成長のヒントが隠されています」とアドバイスを送りました。

参加者からは、「失敗を振り返るのが嫌で目を背けがちでしたが、それでは成長がないと分かりました。また、三日坊主で成果を出せずに終わってしまうことがあったので、今日学んだ継続するコツをすぐに実践します」といった声が聞かれました。

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